忙しくても心が整う部屋づくり。リビングやトイレ、キッチン周りなど、スッキリ見せるための簡単なコツとは?
セールで買った洋服、安さ重視で買ったインテリア…気がつくと家の中がモノで溢れてしまっていませんか?小さな暮らしをすすめるミニマムリッチコンサルタントの横田真由子さんいわく、「上質なものを少しだけ持つ軽やか暮らしで、人生がより素敵になる」とのこと。より自分にあったライフスタイルの魅力とは――横田さんの著書『本当に必要なことはすべて「小さな暮らし」が教えてくれる』より一部抜粋してご紹介します。
【書影】『本当に必要なことはすべて「小さな暮らし」が教えてくれる』
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らくらく掃除で整うリビング
リビングには、極力モノを少なくして、ササッと床をモップで掃除できるとストレスが溜まりません。小さな箱に小さなハンディモップとカーペットクリーナーを入れておいて、埃が気になったら、すぐに拭いたり、コロコロするだけのらくらく掃除です。
ハイブランドの靴や小物を買うと、素敵な箱に入れてくれますので、小さな掃除道具は、この箱に入れて置いています。素敵なものは、箱まで素敵なので、並べておくだけで美しいのです。
また、リビングのラグの上ではゴロゴロしたり、ゆったり過ごしたいので、家具やモノを置かず、広々と使えるようにしています。
リビングは、いかにモノを置いていないスペースがあるかが、心の余白にもつながると思っています。
らくらく収納には、フローリングと相性のいいカゴが、やはり便利です。
カゴは、置いてあるだけでお洒落に見えますし、放り込んでおけば片づいているように見えますから、とても便利です。用途別に、大きさや形の違うものを置いています。
「とりあえず」、「ササッと」など、手間をかけず、気づいたときにやる「ちょこちょこ掃除」の方が気も楽です。
「掃除をしなくちゃ」と思うと億劫ですし、大掃除は体力的にも疲れるので、日々、小さく続ける方が、小さな暮らしには、合っていると思います。
少しの手間で、心地良く暮らすためには、「らくらく&ちょこちょこ」が便利です。
キッチン道具は少数精鋭
キッチン道具は、すぐに手に取れる高さに置いておくのが、ストレスなく、使いやすく便利です。届かない高さの棚にはモノを入れていません。
また、便利グッズや、年に1、2回しか使わないような道具は、持たないようにしています。
よく使うお玉やフライ返しなどは、いちいち仕舞わず、吊しておきます。
洗ったら吊すだけなので自然と乾き、拭く手間がありません。
調味料も小さいサイズのモノを買うことで、場所も取らず、実はコスパもいいのです。お得用サイズの方が、コスパがいいと思って買っても、使いきるまでに時間がかかり、風味も落ちてしまいます。結局、捨てることになってしまうことも多かったので、使い切りサイズを選ぶことにしています。
作り置きはしないので、タッパーも大、小のふたつ。
中は、必要ありません。
食器も、いつも使っているモノ、使い勝手のいいモノは引き出しの中に収まる程度。1軍は決まっています。
(写真提供◎photoAC)
冷蔵庫も詰め込まない
1カ所だけ、ガラス戸の中に、お気に入りのグラスやカップ&ソーサーを飾る場所をつくっていて、気分を変えたいときは、そこから出して使います。
とっておきのスイーツを買ってきて、カフェ風にセッティングしたり、この棚の中だけは、ちょっと特別な道具を入れます。
冷蔵庫も詰め込みません。冷蔵庫の中も食材を置く位置を決めておくと、何があって、何がないかが一目でわかります。
詰め込み過ぎないことは、食品ロスを防ぐことにもなりますし、いまある材料で何が作れるか、料理サイトを見て考えたり、工夫することにもつながります。
冷蔵庫の中は、冷蔵庫の中は、エコに配慮した「マルチクリーナースプレー」で、汚れたらさっと拭き掃除。何も置いてない空間が多い方が、ストレスなく掃除できますから、衛生的です。
そして、このクリーナーは、コンロやシンクにも使えます。
マイ定番になるモノは、機能性だけでなく見た目もスタイリッシュで、気分の上がるパッケージのモノです。
クローゼットもキッチンも同じで少数精鋭。安易に買わず詰め込まないで使うと、気持ちにも暮らしにも余白が生まれます。
トイレ掃除で暮らしの浄化
玄関が運気の入り口なら、トイレは、出口と言われています。
家の中は循環させてこそ、新しい運気が満ちてきますので、入り口と出口はきれいにして、気も風も水も通りやすくします。
汚れに気づいたら除菌シートでさっと拭く、泡タイプの洗剤をさっとかけておくだけでも違います。できるだけモノを置かず、シンプルに徹することで、掃除もしやすくなります。
昔はマットを敷いたり、ペーパーホルダーにカバーをかけたりしていましたが、洗う手間を考えると、何も置かず何もつけず、除菌シートでマメに拭き掃除をする方が清潔だと思うようになりました。
何も置かないと殺風景になりがちですが、友人宅では、壁紙を好みのものに張り替えたり、トイレットペーパーに北欧の人気ブランドの紙ナプキンを巻いて、ディスプレイのように床に置いたりしていました。
これだけでお洒落度は高いですから、他はシンプルで十分です。小さい空間なので、自分の好みを大胆に展開できる空間だと思いました。
私は、小さな花器を置いて、サブスクで届く花を飾っています。
届いたら、そのまま花器に差せばいいだけなので便利です。
やはり、お花のあるところは綺麗にしたいと思うので、トイレにこそ、花はピッタリだと思っています。
※本稿は、『本当に必要なことはすべて「小さな暮らし」が教えてくれる』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。