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 西武ホールディングスは21日、埼玉県所沢市で定時株主総会を開催した。439人の株主が出席し、株主の一人は「移籍について何人も流出している。昨年流出した山川はタンパリングが疑われる事例が確認された。NPBに訴えることをしないのか、訴えないと情けない」と発言。昨オフに山川はソフトバンクにFA移籍したが、22年に「アグー(山川の愛称)ソフトバンク行くらしいよ」という音声の入った動画がインターネット上に出回ったことに触れた。

 西武は5位・オリックスに10・5ゲーム差をつけられての最下位。監督交代で再建を目指すも、交流戦で8連敗を喫するなど低迷が続いていて、奥村剛球団社長は回答の冒頭で「成績がふるっておらず申し訳なく思っています」と謝罪。山川に関しては「FA制度にのっとった移籍。タンパリングという事実は確認していない。追求することは考えていない」と回答した。

 また別の株主は、昨年のソフトバンク移籍前に山川が強制性交容疑で書類送検されたことに触れ「グループ全体に損害額がどれくらいあったのか?不法行為を起こした選手に損害賠償を訴えないのか」と不祥事を起こした山川に関する質問が続いた。

 奥村社長は球団のコンプライアンスについて「これからも適正に対応して参りたい」と語った。