木村拓哉

　2023年、芸能界を大きく揺るがした旧ジャニーズ事務所の性加害問題。事務所は体制や名称の変更を余儀なくされ、多くのタレントが事務所を去った。打ち切りとなった番組も少なくない。

　そんな騒動のなかで、イメージを落としたタレントは誰なのか？　本誌が独自アンケートを実施した。旧ジャニーズ事務所に関係するタレント8人を対象に、「もっともイメージが悪くなった」のは誰かを、全国の20代から40代の女性500人にきいた。

　では、「イメージが悪くなった」上位3人から見ていこう。

【第3位】29票　滝沢秀明
　2018年末をもってタレントを引退。その後はプロデューサーや演出家として事務所を支え、グループのジャニーズアイランド社長にもなったが、2022年10月に退所。2023年3月に設立した新会社「TOBE」は、元King ＆ Princeの平野紫耀をはじめ、旧ジャニーズ事務所を辞めたタレントたちの受け皿となっている。
「イメージが悪くなった」理由は？

「今の問題を知らなかったとは思えない。問題が大きくなる前にとっとと逃げて、実質的にはタレントを引き抜いている。その割には、この問題について何もコメントがない」（20代・アルバイト・福井県）
「なんかずるいなと思う。少し前までは会社の上の方にいて、この人にも責任はあると思う。今は似たような事務所を自分で立ち上げて悠々自適にやっている感じが納得いかない」（30代・主婦・神奈川県）
「ジャニー氏に一番近い存在でしたよね。それがすべてをほったらかして、説明もなく、自分は新事務所だなんてやっている。逃げるのはずるい」（40代・主婦・滋賀県）

【第2位】52票　木村拓哉
　旧ジャニーズの“大黒柱”だが、問題についての発言はなし。9月に藤島ジュリー景子社長と東山紀之、井ノ原快彦が出席して開いた会見の直後、Instagramに自撮り写真とともに《show must go on!!》と投稿したことが物議を醸した。

「ヒガシがあんなに苦労してるのに、インスタで空気読まない変なコメントしてたのには本当にガッカリ」（40代・パート・千葉県）
「SMAPのファンなので木村拓哉を嫌いになりたくないという気持ちはあったが、あの問題の最中にインスタであんなコメントをするようではとても応援できない」（30代・アルバイト・山口県）
「事務所のなかでは上層部にいるタレントだと認識しているが、他人事みたい。問題解決に向けて何かやるとか、コメントするとかしないのか。自分のことしか考えてない人なのか」（30代・主婦・千葉県）
「もともと空気読めない人だと思っていたけど、あの投稿でただのイタイおっさんだということがよくわかった」（30代・会社員・神奈川県）
　やはり、あのInstagram投稿が多くの人の気持ちを逆なでしたようだ。

【第1位】155票　東山紀之
　1979年にジャニーズ事務所入り。2021年、近藤真彦の退所により、事務所所属タレントの最年長者に。2023年9月、社長を引責辞任した藤島ジュリー景子氏の後任として、ジャニーズ事務所（現SMILE-UP.）社長に就任。10月の会見では、自らのセクハラに関する質問も出た。新エージェント会社「STARTO」の社長就任は辞退している。2023年末でタレント業を引退する。

「40年以上もあの事務所にいて、ジャニー氏のやっていたことは間違いなく知っていたはず。本当のことを言って欲しかった」（40代・派遣社員・青森県）
「記者会見の受け答えが形式的で、被害者に寄り添うようには見えなかった。また真実かはわからないが、本人の過去のよくない話も出てきてがっかりした」（40代・主婦・東京都）
「あの会見で一気にイメージが崩れた。被害者のことを考えて親身に話すべきなのに、まるでドラマのセリフのようだった。あれなら会見しないほうがよかったのに」（40代・アルバイト・東京都）

　第4位以下は、次のとおり。なお、「その他・特になし」という意見が180票あり、その多くが「タレントは悪くない。悪いのはジャニー氏」というものだった。
【第4位】23票　井ノ原快彦
【第5位】21票　近藤真彦
【第6位】20票　二宮和也
【第7位】15票　生田斗真
【第8位】5票　岡田准一