「文化新聞」は6月30日（金）付で休刊する予定

　（株）ブラウズ（TDB企業コード：195017276、資本金1000万円、埼玉県飯能市柳町12-10、代表佐藤智子氏、従業員15名）は、6月20日にさいたま地裁川越支部より破産手続き開始決定を受けた。

　破産管財人は内田敦弁護士（川越市通町5-5、内田敦法律事務所、電話049-227-6927）。

　当社は、1996年（平成8年）2月に設立された印刷業者。親族が経営する（株）文化新聞社（TDB企業コード＝270238233、同所）が発刊する地域日刊紙「文化新聞」の印刷のほか、地域の企業や学校から受注を得てポスターやチラシ、広報誌などの印刷請負業務を手がけ、2018年3月期には年売上高約3億1000万円をあげていた。

　2020年3月に長年の印刷不況や新聞離れなどから（株）文化新聞社が破産手続き開始決定を受ける事態となり、多額の焦げ付きが発生。以降、当社が「文化新聞」の発行も承継していた。新型コロナ禍においてイベントが減少したことなどから受注が減少、2023年3月期は年売上高約2億7000万円にとどまっていた。こうしたなか、多額の資金が社外に流出。
支払い遅延や給与遅配が発生するなど資金繰りが急激に悪化していた。印刷機器も担保提供され事業継続は困難と判断し、今回の措置となった。

　負債は推定1億5000万円。

　なお、「文化新聞」は6月30日（金）付で休刊する予定。