ジャニー喜多川氏史上もっとも気まぐれな珍ソングがあった!

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 ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川元社長は、自社タレントのグループ名をすべて1人で付けた。古くはシブがき隊から、最近では東西のジャニーズJr.まで。秀逸なグループ名から首を傾げたくなるものまで、ジャニーさんワールドが全開だ。

 今では耳慣れした「Sexy Zone」も、11年にメジャーデビューした際は誰もが耳を疑った。中国で紹介される際は「性感帯」。そんなグループに当時小学生だったマリウス葉がいたのだから、着想に疑問符が付けられて当然だ。ジャニーズ史上最年少の平均年齢14.4歳でデビュー。オリコンシングルランキングの初登場首位デビューも、歴代最年少記録だ。

 そんなセクゾが13年10月にリリースした5作目のシングル「バィバィDuバィ〜See you again〜/A MY GIRL FRIEND」も、初登場1位を獲得。アラビアン風のメロディに乗せて歌う5人(当時)の衣装もアラビアン騎士。しかし、歌詞の内容はかなり薄い。無理もない。ドバイと何の接点もないセクゾがこの楽曲を歌うことになったのは、ジャニー氏のひらめきだったからだ。

「新曲打ち合わせの前日、ジャニーさんがたまたまテレビでドバイの特集を観たんです。それで瞬間的に熱が高まり、強引にCD化まで持って行ってしまった。でも、ミュージッククリップの撮影の段になるとすでにドバイ熱はクールダウンしており、『暑いからいやだ』という理由で現場に来ませんでした」(アイドル誌ライター)

 結果、撮影場所は当初のドバイから東京都内のスタジオに変更。ジャニーズJr.をバックで踊らせた通常の撮影スタイルになった。さらなる後日談がある。

「リリースされた1カ月後、ジャニーさんは『なんでYOUたち、こんな曲歌ってんの?』と信じられない言葉をメンバーに吐いたそうです(笑)」(前出・アイドル誌ライター)

 サブタイトルの「See you again」は、メンバーがジャニー氏に向けたメッセージ。次は現場に同行してくださいという願いが込められているのだとか。

(北村ともこ)