5Gスマホを極限まで安く使いたい! 5G通信でもオススメのMVNOは?

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●5G対応スマートフォンが増えてきた今こそ検討したいMVNO
通信各社の5Gエリアもだいぶ広がってきました。
さらに5G対応スマートフォンの購入も増え、アンテナ表示で「5G」の文字を見る機会が増えてきたユーザーも多いのではないでしょうか。

今年の春、移動体通信事業者(MNO)各社から次々とデータ通信20GBの格安料金プランが発表されました。5G対応も、
・NTTドコモの「ahamo」やソフトバンクの「LINEMO」はすでに5G通信に対応済み
・KDDIの「povo」は今夏対応予定
このようになっており、安価に5G通信が楽しめる環境も整いつつあります。

ここで気になるのは仮想移動体通信事業者(MVNO)の5G対応状況です。
MNO各社が格安料金プランを発表したことで相対的にメリットが薄くなってしまったMVNOですが、実はまだまだ価格メリットは多くあります。

とくに、月額数百円〜1000円程度から使える5G通信対応料金プランは、最新の5G対応スマートフォンの性能を十分に活かせる魅力的なプランです。

今回は数あるMVNOの料金プランの中でも、5G通信が利用できるオススメのプランをご紹介します。


5G通信をとことん安く使ってみたい!



●価格メリットに強みがあるIIJmio
最初にご紹介するのはMVNOの老舗ブランド「IIJmio」です。

MVNOの中でも安定した人気を誇るIIJmioの5G対応料金プランの魅力は、なんと言っても導入コストの安さです。

音声付きSIMでは、データ通信2GBで月額858円からの利用が可能で、4GBでも月額1,078円と非常にリーズナブルです。
たっぷりとデータ通信を使いたい方向けには、20GBで月額2,068円のプランも用意されています。
「5G通信は通信速度が速いので10GB程度はすぐに使い切ってしまう」
「2,000円以下で10GB以上使えるプランが欲しい」
このようなニーズにも応えられるプランとなっています。

また、MVNOを契約する人々の場合、
・データ通信のみで良い
・音声通話は要らないがSMS機能は欲しい
こういったニーズもあります。

このようなニーズに対応した、さらに安いデータ通信専用プランやSMS付帯プランが細かく用意されているのも、MVNOが使いやすい理由です。


自分の使い方に合わせて細かく選べるのがメリット


その月に使い切れず余ったデータ容量を翌月に繰り越せるサービスや、特定のユーザーとシェアグループを設定して「データ容量シェア」や「データ容量プレゼント」を利用できるのも、無駄なく通信量を利用できる良い点です。

またデータ通信のみで、5G通信非対応という制約はありますが、2GB/月額440円から使えるeSIM専用プランが用意されている点もIIJmioの魅力と言えます。

例えばAppleのiPhone 12シリーズやGoogleのPixel 4シリーズのように、eSIMに対応しているスマートフォンの場合、eSIM専用プランを契約することで月額料金を大幅に抑えることが可能になります。

eSIM契約は利用可能になるまでにかかる時間も短く手間も少ないため、対応しているスマートフォンを使っている人にはおすすめのプランです。

「5G通信に期待して通常のSIMで契約してみたけれど、自宅がエリア外であまり意味がなかった」
このような場合でも、MVNOであれば、すぐにプラン変更して対応できるのも大きなメリットです。


知って驚く超低価格!ただし低価格には理由もある



●サポートやコミュニティが充実しているmineo
次にご紹介するのは、ユニークなサービスが特徴の「mineo」です。

mineo の場合、月額料金はIIJよりも若干高めで、1GB/月額1,298円から20GB/月額2,178円に加え、5G通信オプションとして月額220円が必要になります。

「そんなに高いなら利用する意味がないじゃないか」
そう思われがちですが、mineoには「フリータンク」や「パケットギフト」といった、非常にユニークなサービスがあります。
これらを活用することで、他社より便利で、高い満足度を得ることができます。


mineoはMVNOの中でもいち早く5G対応した通信キャリアの1つ



一見すると割高な料金体系に見えるが……


「フリータンク」とは、IIJmioの個人だけのデータ容量シェアとは異なり、mineoユーザー全員で余ったデータ通信量を譲り合えるサービスです。

月間に利用できる回数や引き出せるデータ通信容量には制限がありますが、
「今月は少し足りなくなってしまった」
「もう少しだけ使いたい」
そういった際、便利に活用できます。

また逆に、
「今月はあまりデータ通信を使わず余ってしまった」
こういった場合にはフリータンクへデータ通信量を提供することで、他の人に使ってもらえるだけではなく、後日自分がフリータンクから利用できるデータ通信量を増やすこともできます。


mineoの象徴とも言えるフリータンクサービス


「パケットギフト」は、IIJmioのデータ容量プレゼントと似たサービスで、家族や同一名義の契約といった枠のないパケットシェアサービスです。
任意のユーザーとデータ通信のパケットを譲り合うことが可能なため、友人同士で利用するなど、効率的にデータ通信を活用できます。


mineoユーザーであれば、誰にでもパケットを贈ることができる


ほかにも、mineoでは月額385円で通信速度制限時の最大通信速度が1.5Mbpsとなる「パケット放題Plus」を提供しており、10GB以上のプランを契約している場合は、これが無料となります。

mineoが提供しているアプリを使えば、必要に応じて任意で通信速度制限状態にすることができ、データ通信のパケット容量を消費せずに通信が行えます。
そのため、例えば10GBプランでランニングコストを抑え、普段は速度制限をかけて1.5Mbpsで利用し、動画視聴やビデオチャット利用時は速度制限を解除して利用する、といったような使い分けも可能です。

1.5Mbpsの速度があれば、
・SNSやウェブサイトの閲覧
・ストリーミング音楽配信の利用
・YouTubeなどの動画視聴
こういったサービスも快適に利用できるため、これを上手く活用するのがポイントです。


1.5Mbpsの速度があれば、意外と何でもできる


mineo は、IIJmioなどと比較すれば若干割高な料金ですが、その分サポートやコミュニティサービスは手厚いのが最大のメリットです。
ユーザーコミュニティサイト「マイネ王」を中心とした草の根的なサポートサービスにより、利用する際の分からない点や不安点などをユーザー同士で助け合う独自システムも提供されています。

「MVNOは使ってみたいけど慣れてなくて不安だ」
「もっと便利な使い方を知りたいけど誰も教えてくれない」
このような人にこそmineoはオススメです。


ユーザーファーストを掲げ、ユーザーとともに通信コミュニティを創り上げていくmineo



●通信品質と価格とサポート体制のバランスを考えて運用しよう
MVNOを利用するにあたり、多くの人が不安視するのは通信品質でしょう。

実際、MVNOの通信品質はMNOほど高くなく、お昼時(12時台)などは非常に混雑し通信速度があまり出ません。

しかし逆に言えば、お昼時や朝夕の通勤・通学時間帯など、混雑のピークタイムを避けた運用が可能ならば、快適で低コストの運用ができるということになります。

コロナ禍でのテレワークやオンライン授業の導入によって、モバイル通信をピークタイムに縛られずに利用できる人も増えています。

例えばmineoの「ゆずるね。」サービスでは、
混雑時間帯にデータ通信を使用しないという宣言を行うことで、その宣言回数に応じてパケット容量やパケットフリーサービスを獲得できます。

ピークタイムを避けた利用が進んだ現在は、MVNOを利用するメリットも増えていると言って良いでしょう。


mineoのユーザーコミュニティから生まれたユニークなサービス「ゆずるね。」



MVNOは、通信品質やサポート体制を切り詰めつつ、低コストでモバイル通信を利用したい人のためのサービスです。
それを踏まえた上で、IIJmioやmineoなどが提供している5G対応料金プランは、非常に合理的で納得できる料金体系となっている印象です。

「最新のスマートフォンをできるだけ低コストかつフル機能で利用したい」
そのような人は、ぜひともMVNOの5G対応料金プランも検討してみて下さい。


執筆 秋吉 健