囲炉裏で焼く海鮮や野菜がとにかく旨い! | 食楽web

 都内から日帰りで温泉と食事を堪能できる観光地、箱根。中でも温浴施設として人気なのが、箱根湯本駅から送迎バスで約3分という抜群の場所にある『箱根湯寮』です。

 ここで、温泉グルメとは思えない絶品の「囲炉裏炭火焼」が食べられると聞き、ゆったり温泉に浸かりつつ、味わってきました。

風情ある佇まいの箱根湯寮入り口

『箱根湯寮』に到着すると、目の前に素敵な入り口が現れます。今年は紅葉が少し遅いそうで、12月に伺ったらちょうど見頃でした。玄関を抜けると、今回の目的地『囲炉裏茶寮 八里』が見えてきます。こちらの食事処のみで利用してもいいし、温浴施設の利用料を払えば、『箱根湯寮』の温泉も一緒に体験できます。

『箱根湯寮』大浴場の露天風呂

 到着したら、まずは食事の前に温泉へ。自然に囲まれた大浴場には露天風呂、信楽風呂やサウナまであります。箱根の自然を感じながら、温泉三昧。優しい泉質に浸って、湯~ったりいい気分になりました。

『囲炉裏茶寮 八里』の囲炉裏

 すっかり温泉であたたまったら、早くもお腹が空いてきたので『囲炉裏茶寮 八里』へ赴きました。席に着くとすぐ、熱々の炭と網を用意してくれて準備万端。それでは、温泉とともに旅館に泊まったような充実したひとときを味わえる、絶品の「囲炉裏グルメ」をご紹介しましょう。

焼いて楽しい、食べて旨し! 「冬の囲炉裏コース」を堪能

プリッとしたお刺身と季節の野菜

 今回、注文したのは「冬の囲炉裏コース」。運ばれてくると、器からあふれんばかりの野菜や海鮮、小鉢に「わあ! すごい」と感嘆の声がもれてしまいます。名物の“やまめの炙り焼き”は、炉端コーナーで約40分ほど焼き上げてから持ってきてくれるので、その間にこちらのお料理を楽しみます。

ぷるんぷるんの、ゆず豆腐

 まずはほんのり温かい「ゆず豆腐」を一口。ぷるんとした豆腐から出汁の旨みがにじみ出て、ゆずの香りが広がります。「鶏肝のしぐれ煮」も臭みがなく、濃厚な味わいでビールがどんどん進んでしまいます。

シャキシャキ野菜がたっぷり! 鰤の湯霜造り

 さらに美味しかったのが、「鰤の湯霜造り」。熱湯で霜降りになった鰤に生野菜が包まれ、シャキシャキ感と鰤のバランスが絶妙。添えてあるポン酢で味変しながら堪能しました。

いよいよ囲炉裏で「炭火焼」を堪能

 囲炉裏で旬の素材を焼くのは、とにかく楽しいものです。ホタテに肉巻き、野菜と、盛りだくさんの素材を焼き焼き。野菜の旨み、海鮮のジューシーさ……どれも焼きたては格別に美味しいんです。

とろける葱の豚肉巻き

 焼き葱の豚肉巻きは肉汁が滴り、ジュワッと煙を出しながら焼き上がっていく姿が垂涎もの。中に巻いたネギもとろりとした食感になっていました。

 合間にホタテからもいい香りが……。網にくっつかないよう、殻の上でじっくりと焼きあげて、プリッとした食感を楽しみました。

香ばしい「やまめの炙り焼き」を堪能

「やまめの炙り焼き」

 すっかり囲炉裏で焼く楽しさにハマっていたところ、お待ちかねの「やまめの炙り焼き」がやってきました。香ばしい匂いが漂い、焼き加減も最高です。

やまめの焼き目が食欲をそそります

 仕上げに少しだけ、炭火で炙っていただきました。表面はカリカリ、塩加減も絶妙。苦味はなく、やまめ本来の上品な味わいが楽しめます。

 さらにホクホクの里芋の炊き込みご飯を味わい、〆のデザートには爽やかなりんごのシャーベットをいただきました。心地よく温まるご飯と甘味で、冬の囲炉裏コースは終了です。

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 すっかりお腹が満たされたら、少し休憩をして再び温泉へ。夕暮れどきの里山の風景も圧巻です。都内からもアクセスしやすい『箱根湯寮』で、日常から解き放たれる温泉と囲炉裏グルメをぜひ、堪能しに訪れてみてください。

(撮影・文◎加藤朋子)

●SHOP DATA

店名:箱根湯寮

住:神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤4
TEL:0460-85-8411
https://www.hakoneyuryo.jp/