エリザベス女王の第2子で唯一の娘であるアン王女が、8月15日に70歳の誕生日を迎えた。王室はその記念として、王女の公式ポートレート3枚を新たに公開。

写真は今年2月下旬、グロスターシャーのガットコム・パークにある自宅で、ロイヤルフォトグラファーのジョン・スワネルが撮影したもの。スワネルは、王女が40歳になった時から、10年目の節目ごとに記念写真の撮影を担当している。

ポートレートのうち1枚は、自宅内で撮ったほかの2枚とは異なり、カジュアルな服装で屋外で撮影したもの。これは、ガットコム・パークの美しい景観を紹介するとともに、王女がアウトドア好きであることを表わすものだそう。

いっぽう、アン王女の娘ザラの夫で元ラグビーイングランド代表のマイク・ティンダルは、先ごろ出演した『BBC』の番組で、王女の誕生日を祝う計画が新型コロナウイルスのパンデミックを受けて“縮小”されたことを明らかにしている。

「スコットランドでお祝いをするつもりでしたが、ウイルスの感染拡大と(主要都市である)アバディーンのロックダウンにより、すべての計画を少し縮小しました」「残念なことでした。ただ、王女の素晴らしい70年間を祝福するため、家族として必ず何かしようと思っています……王女がそのことを知っているかどうかわからないので、今はそれについて何も言わないことにしますね」

アン王女はまた、70歳を迎えたことを期に、陸軍と空軍の大将に昇級(海軍ではすでに大将だった)。国防省はエリザベス女王がアン王女の昇級を承認したことについて、王女はイギリス軍を「大いに支援している」と称賛。「70歳の誕生日に昇級が承認されたことは、イギリス軍に対する王女の計り知れない貢献と献身が認められたものです」とのコメントを発表した。

そのほか、英放送局『ITV』はおよそ1年をかけて制作した記念のドキュメンタリー番組『Anne: The Princess Royal at 70』(原題)を放送。

アン王女は現在、王位継承順位第​​14位。最も積極的に公務をこなしていると言われる王女がパンデミックの影響を受けて残念に思っているのは、お祝いの縮小よりも、行動が制限されていることかも……?