MicrosoftがWindows 10の最新プレビュー版となる「Windows 10 Insider Preview Build 20161」を開発者向けに公開しました。Build 20161ではスタートメニューが刷新され、これまでのタイル状のデザインからより洗練されたデザインに進化しています。

Announcing Windows 10 Insider Preview Build 20161 | Windows Experience Blog

https://blogs.windows.com/windowsexperience/2020/07/01/announcing-windows-10-insider-preview-build-20161/

Microsoft announces new Windows 10 Start menu design and updated Alt-Tab - The Verge

https://www.theverge.com/2020/7/1/21310597/microsoft-windows-10-start-menu-design-new-alt-tab-features

公開されたばかりのWindows 10 Insider Preview Build 20161から、Windows 10のスタートメニューが新しくなります。これまでのWindows 10のスタートメニューはアプリアイコンの背景がスタートメニューのUI部分とは異なる色で表示された「タイル状のデザイン」でした。しかし、新しいWindows 10のスタートメニューではアプリアイコンの背景部分が透明になっており、Microsoftは「より合理化されたデザインのスタートメニューになった」と説明しています。Microsoftは「特にOffice、Microsoft Edgeといったアプリのアイコンや、Microsoftのデザインシステム「Fluent Design」を使って再設計された電卓やメール、カレンダーといったWindows標準のアプリアイコンがより美しいものとなりました」と述べました。

実際にWindows 10のスタートメニューがどんな風に変化したのかは、以下のGIF画像を見れば一目でわかります。



Windows 10の新しいスタートメニューはUIのダークテーマをオンにしても機能します。



また、スタートメニューにアクセントカラーを設定すると、以下のようにスタートメニューのカラーをアレンジすることが可能です。



Windows 10では「Alt+Tab」キーを押すと、アプリケーションを素早く切り替えることができるウィンドウが表示されます。Windows 10 Insider Preview Build 20161では、ウェブブラウザのMicrosoft Edgeで開いているタブのひとつひとつもアプリ切り替えウィンドウに表示されるようになります。なお、「Alt+Tab」キーの動作を従来のものに戻す、つまりMicrosoft Edgeのひとつひとつのタブを個別に表示しないように設定することも可能です。



さらに、Microsoftは初めてWindows 10搭載PCを使用したユーザーもOSを最大限に活用できるように、ユーザーが必要とするコンテンツを整理し、ユーザー個々人にパーソナライズされた体験を提供するべく、タスクバーのレイアウトをユーザーごとに変更することを発表しました。

以下の画像は新しいMicrosoftアカウントが作成された際に最初に表示されるWindows 10のタスクバーデザインです。上段が通常のタスクバー、中段がAndroidユーザー向けのタスクバー、下段がXbox Liveアカウントユーザー向けのタスクバーです。以下の新しいタスクバーデザインはあくまでも最初にWindows側から提案されるものであり、既存のユーザーのタスクバーレイアウトを変更することはありません。



さらに、Windows 10の通知エクスペリエンスも改善されています。以下が新しい通知で、通知上部にあるアプリアイコンをチェックすると、どのアプリケーションから通知が来ているかがわかり、通知内容をチェックしたあとは右上のXボタンをクリックして通知を閉じることが可能です。



他にもMicrosoftはWindows 10のコントロールパネルのバージョン情報部分を更新したり、2-in-1デバイスタブレットモードのエクスペリエンスを向上したり、電卓アプリにグラフ作成モードを搭載したりと、いくつかの細かな変更も行っています。