蘇貞昌氏

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(台北中央社)蘇貞昌行政院長(首相)率いる内閣が14日に総辞職することが分かった。与党・民進党や政府の関係者が8日に明らかにした。蘇氏の続投がすでに内定していることから、新閣僚人事は第2期蔡英文政権が発足する20日までに確定する見通し。

蘇氏の続投は、蔡総統が8日に発表した。内閣総辞職前に総統が次期行政院長を指名するのは初めて。従来の慣例では、内閣が総辞職した後に総統が行政院長を任命し、それから組閣が行われていた。

総統府の張惇涵報道官は発表のタイミングについて、新型コロナウイルス対策に追われる中、組閣に十分な時間を蘇氏に与え、各政策を安定的に引き継ぐためと説明し、蘇氏に対する蔡総統の敬意と信頼の表れだとの見方を示している。

消息筋によれば、内閣改造は小幅の入れ替えにとどまるとみられる。

(温貴香/編集:塚越西穂)