ズベレフがメドベージェフを撃破し決勝T進出。年末1位のナダルは敗退に

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「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日〜17日/室内ハードコート)の大会6日目、男子シングルスのグループ「アンドレ・アガシ」第3戦で、世界7位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が世界4位のダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。6-4、7-6(4)のストレートでズベレフが勝利し、決勝トーナメント進出を果たした。タイブレークでは際どいダウン・ザ・ラインを決めるなど、ズベレフは安定した攻めを見せ、メドベージェフにチャンスを与えなかった。試合時間は1時間18分。

両者の過去の対戦成績はズベレフが4勝1敗と勝ち越していたが、直近の対戦となる今年10月の「ATP1000 上海」決勝では、メドベージェフにストレートで敗れていた。


第1セットは、第1ゲームでブレークに成功したズベレフが、そのリードを最後まで守り切って先取。続く第2セットも拮抗した戦いが続いたが、タイブレークを制したズベレフがストレートで勝利した。


タイブレークではズベレフの際どいショットが連発。メドベージェフはチャレンジを使ったが、いずれもインの判定となり、メドベージェフは為す術無しという状態となっていた。また、この試合、ズベレフはメドベージェフに1本もブレークポイントを握らせることがなかった。


試合後のオンコートインタビューでズベレフは「今日は勝たなければいけない試合。この会場は自分にとって特別な場所かもしれない。とても大きな力を感じて勝利することができた」と語った。


また「メドベージェフは、素晴らしい今シーズンを表すかのように強い相手だった。おそらく彼は来年も脅威となるだろう」と対戦相手のメドベージェフを称えた。


グループ「アンドレ・アガシ」では、第2戦を終えた時点で、ステファノス・チチパス(ギリシャ)が先に決勝トーナメント進出を決めていた。残る1枠をラファエル・ナダル(スペイン)、ズベレフ、メドベージェフの3人で争っていたが、ズベレフが自らの手で2年連続2回目の決勝トーナメント進出をもぎ取った。


ズベレフはそのことについて「ナダルに勝利したことは、とても大きかった。準決勝に勝ち上がったからには、僕にも当然チャンスはあるだろうし、ベストを尽くしたい」と語った。


ズベレフは、準決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦することになる。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのズベレフ
(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)