中日ドラゴンズの応援団が、チャンステーマ「サウスポー」の演奏を今シーズン終了まで自粛することに決めた。歌詞の「お前が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズが、球団サイドに不適切だと判断されたためだ。

しかし、球界を見渡せば、応援歌に「お前」が使われている例はいくつもある。セ・リーグを代表するスター・坂本勇人選手の応援歌もその1つだ。そうした点もあって、中日球団が取った今回の対応には、ファンからは賛否の大きく分かれた意見が出ている。

そこでJタウンネットは2019年7月3日〜10日にかけ、「応援歌の『お前』、不適切だと思いますか?」というテーマで意識調査を実施した。はたして、その結果は――。

愛知では95%が「不適切ではない」

さっそく、投票結果を見ていこう。下の円グラフが、読者から集まった768票の内訳をまとめたものだ。



応援歌の歌詞に登場する「お前」というフレーズについて、「不適切だと思う」と答えたのはわずか8.2%(63人)。一方で、「不適切ではないと思う」と答えたのは91.8%(705人)で、圧倒的多数を占めたのだ。グラフを見て分かる通り、まさに一目瞭然の結果である。

実際、Jタウンネットの投票記事に寄せられたSNSの反応を見ていくと、目立ったのは「いちいち揚げ足とって...」「不適切ではありません」などの声だ。投票結果が示している通り、球団の対応を「過剰反応」だと感じたユーザーが多かった様子だ。

ドラゴンズのおひざ元、愛知県の結果を見てみると、「不適切だと思う」派は4.8%で、「不適切ではない」派が95.2%。やはりと言うべきか、全国結果よりも球団の対応に否定的な回答が増えている。

熱心なファンの中には、「応援歌を奪われた」という風に感じる向きもあるはずだ。そう考えると、こうした地元ファンの厳しい反応もやむなしと言えるだろう。


ナゴヤドーム(WikimediaCommonsより、kanesueさん撮影)

結果として、応援歌の「お前」について、肯定的な意見が圧倒的多数を占めた今回のアンケート。はたしてドラゴンズの球団関係者は、こうした野球ファンの意見をどのように捉えるのだろうか。