ラファエル・ナダルに敗れたニック・キリオス【写真:Getty Images】

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ナダルに対して意表を突くアンダーサーブを決めたが…

 テニスの4大大会第3戦、ウィンブルドンは4日、男子シングルス2回戦で世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)が6-3、3-6、7-6、7-6で同43位ニック・キリオス(オーストラリア)を撃破。3回戦に駒を進めた。過去に対戦した際にアンダーサーブを繰り出し、ナダルから苦言を呈されていたキリオス。この日、再び炸裂させたシーンを大会公式が動画で公開。ファンからはまた賛否両論の声が上がっている。

 またまたやった。キリオスがウィンブルドンのセンターコートで、ナダルを相手にアンダーサーブを炸裂させた。第1セットの第8ゲームだ。強打を警戒し、下がって備えていたナダルに対して、キリオスは完全に意表を突くアンダーサーブ。手前にポトリと落とすと、ナダルはすぐに追うのを止めた。エースを決め、このゲームはラブゲームでキープした。

 キリオスはしばしばアンダーサーブを繰り出し、そのたびに議論を呼んでいる。2月のメキシコオープンでナダルと対戦した際にも繰り出し、ファンからはブーイングを浴び、ナダルからも「彼は観衆、対戦相手、彼自身に対する敬意を欠いている」と苦言を呈されていた。

 だが、そんなことはお構いなしとばかりに4大大会の舞台で、センターコートで、やってのけたのだ。大会公式はインスタグラムで「センターコートでアンダーサーブでエース…。我々は知っていたはずだ」と意味深につづり、該当シーンを動画で公開。目の当たりにしたファンからは再び論争が起きている。

擁護派の声も…「誰がなんと言おうと、彼は面白い」

「敬意に欠ける」
「この男は恥ずべき」
「プロフェッショナルではない」
「ナダルが勝ってよかった」
「真のジェントルマンはこんなプレーしない……」
「彼の行動が嫌いだ」
「異次元の傲慢さ……」

 などと批判の声の一方で、「大好き」「自由の神に敬礼! テニス界にはキリオスのような選手がもっと必要!」「誰がなんと言おうと、彼がボスだ!」「なんと言おうと構わない。彼は面白いね」というキリオス擁護の意見も少なくはなかった。

 ルールとしては認められたプレーで、これも作戦のうちなのだが……。普段の振る舞いも相まって、キリオスには厳しい目が向けられているようだ。(THE ANSWER編集部)