日産の急速なコスト削減、サプライヤーの業績を直撃
米国市場は成長が鈍化し需要が変化している。ヨロズの佐草彰副社長は「新型セダンに期待しているが、まだ効果が薄い」といい、スポーツ多目的車(SUV)への需要シフトに苦しめられている。6社中、営業利益見通しの下げ幅が最大となっている。
中国や欧州などでも市場に不透明感が漂い、規模の拡大があまり望めない中、各社は収益体質の改善に動く。河西工業は北米地域の拠点再編を検討。渡辺邦幸社長は「安定的な利益体制を構築するためには1―2年はかかる」と話す。
パイオラックスは体制の合理化効果を引き出して、限界利益の縮小影響を最小限に抑制する。唯一営業増益を見込むファルテックも、英国のEU(欧州連合)離脱の影響が懸念されている英国事業の合理化を進める方針だ。
各社の主要取引先である日産は23年3月期を最終年度とする中期経営計画を下方修正した。日産は、米国事業の立て直しや生産体制と投資効率の見直しに2―3年がかかるとしている。
部品各社は、日産の受注増による事業成長はしばらく見込めない可能性がある。厳しい状況の中で稼げる体質を構築できるか、正念場を迎えている。
