日本で売春や娼婦について書いた本と言えば、荻上チキさんの『彼女たちの売春(ワリキリ)』や鈴木大介さんの『最貧困女子』、高木瑞穂さんの『売春島』などが思い浮かぶ。荻上さんと鈴木さんの著書は、貧困やDVなど家庭環境の問題から売春しか収入の道がない若い女性の存在を指摘していた。また『売春島』は、三重県のある島全体が売春によって成り立ってきた歴史的な経緯を明らかにしていた。女性が生きるための最後の手段とし