優木まおみのiPhoneからも実演で2000枚の写真が抜かれた!ハッカーに狙われる中古スマホの危険性と対策

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通信傍受やウィルスといったさまざまな方法で貴重な情報を狙うハッカー。
最近は、そのハッカーが目をつけている意外なものがある。

それは、リサイクル店などで販売されている「中古スマホ」だ。

当然ながら初期化されているであろう「中古スマホ」の危険性を、3月8日放送の「ニュースな晩餐会(フジテレビ系列)」で取り上げられていた。

●初期化済みのスマホから2000枚の写真が!
ハッカーの狙いは、初期化済みのスマホをリサイクル店より購入してきて、スマホのデータを復旧させてしまうという手法だ。

番組内でも実際に初期化済みのスマホからデータを抜き出す実演を行った。対象となったのは番組スタッフのスマホと、ゲストの優木まおみさんのスマホだった。
合計3台用意されたスマホのうち、データ復旧ができたのは2台。その2台ともiPhoneだった。

さらに驚愕なのは、スタッフのiPhoneからは約1800枚の写真が、優木まおみさんのiPhoneからは、2000枚を超える写真が抜き出せてしまったのだ。また、iPhone内に保存され、復旧されたメモからは、オンラインショップのIDやパスワードもわかってしまった。

つまり、いくら初期化したとしても中古スマホとして販売してしまうと、写真のみならずあらゆるプライベートなデータが抜かれてしまう可能性がある。

●データを盗まれない対策は「録画して放置」
それでは危なくてスマホを売ることができないという指摘にたいして、専門家は対策があると返答。

それは、
・プライベートなデータを大容量データで上書きしてしまえばよい

というものだった。

この対策をすることで、万が一売ったスマホがハッカーの手にわたりデータを復旧されても、無意味な大容量データが出てくるそうだ。
大容量データを作るもっとも簡単な方法は、
・カメラをビデオモードにして、録画して放置

というシンプルなもの。

機種にもよるが、最近のスマホは本体の容量がいっぱいになるまで録画できるため、データの上書きにもっとも効率が良いとのこと。
さらに、まわりの風景や音が記録されないように、カメラを下向きにして静かな場所で放置するといいそうだ。

これからスマホをリサイクル店などに売ろうという人は、プライベートなデータを無意味なデータで上書きし、データ抜き取り対策をしてから売るべきだ。


布施 繁樹