大阪で起きた殺人事件が、警察の信頼そのものを揺るがす事態まで発展している。

 1月24日の早朝、大阪東住吉区の自宅マンションで白田光さん(23)が殺害された事件で翌日、交際相手だった大阪府警巡査長の水内貴士容疑者(26)が殺人の疑いで大阪府警捜査一課に逮捕された。
 「2人の出会いは仙台の街コン。当時、水内容疑者は自ら志願し東日本大震災の復興業務として宮城県警に出向中の身でした。一方の白田さんは東北福祉大学の学生。'14年4月に水内容疑者が出向先から戻ると、白田さんを大阪に呼び寄せています。それにもかかわらず、水内容疑者はその4カ月後の8月に別の女性と結婚していた」(社会部記者)

 白田さんと交際しながらも新婚生活をスタートさせていた水内容疑者。白田さんの同僚女性は声を震わせ、こう憤る。
 「白ちゃんが病院で働きだしたのは'14年の3月から。仙台では水内容疑者と半同棲の生活をしていたようです。ただ、大阪に来てから彼と会えるのは2カ月に1度程度。彼女が会いたいと催促しても彼は仕事を理由に断っていました。そのくせ、彼女が寂しさから別れ話を切り出した時には『お前は絶対に別れられない』と繋ぎとめていたんです」

 しかし、そんな水内容疑者の二股生活も長くは続かなかった。
 「1月21日に友人たちが彼女を食事へと誘ったんです。そこで彼女が『彼のSNSで奥さんとのツーショットの写真を見た』って。その時に、初めて白ちゃんは彼に奥さんがいることを知ったんです」(同)

 それから3日後、白田さんは自宅の浴室で変わり果てた姿で発見された。
 「白田さんはベルトで首を絞められた後、水の張った浴槽に沈められた状態で見つかっています。水内容疑者は取り調べで『妻や職場に言うと言われカッとなって殺した』と供述しています」(在阪の社会部記者)

 同僚もこう悔しさを滲ませた。
 「亡くなる前まで白ちゃんは『結婚したい』と漏らしてたのに…。私はあの男を絶対に許しません!」

 本来、命を守るはずの警察官の凶行。その罪はあまりにも重い。