マンチェスター・ユナイテッドは9日、デイヴィッド・モイーズ(50歳)を新監督に任命、6年間の契約を結んだと発表した。エヴァトンとの契約が今季末で切れるモイーズについて、水曜日に引退を発表したアレックス・ファーガソン監督が後任として推薦した。7月1日に正式に就任し、公式戦初戦は8月11日のコミュニティシールドになる。

モイーズは発表を受けて、次のように語った。
「マンチェスター・ユナイテッドの監督に誘われることはとても名誉なことだ。サー・アレックスが私を推薦してくれたことを喜んでいる。彼がこのクラブのために成し遂げてきたすべてが素晴らしいと思っている。最高の監督の跡を継ぐのがどれほど難しいことかはわかっている。だが、マンチェスター・ユナイテッドを率いる機会はめったにあるものではない。来季がとても楽しみだ」

「エヴァトンでは素晴らしい会長と理事会、そして選手たちに恵まれた。これからシーズン最後まで、出来る限り高い順位で終えられるように全力を尽くす。エヴァトンのファンたちのおかげで、私のグディソンでの毎日はとても楽しいものだった。彼らのサポートに心より感謝したい。これからもクラブのことは忘れない」

ファーガソン監督はモイーズに決定したことについて、「監督候補を検討するにあたり、モイーズが最もふさわしいと我々の意見が一致した。しっかりとした職業意識を持った高潔な人物だ。彼の仕事ぶりにはかねがね感心しており、古くは1998年にアシスタントマネジャーにと誘ったことがある。当時の彼はまだ監督業を始めたばかりの青年だったが、それからエヴァトンでいい仕事をしてきた。このクラブの監督に求められるあらゆる資質を備えていると信じている」と語った。