カターニアを率いることになったディエゴ・シメオネ監督は、チームに新しい戦術を持ちこんでいる。シニシャ・ミハイロビッチ現フィオレンティーナ監督が指揮を執っていたときのように、ピッチ全体でプレスを掛けていくつもりで、FWマキシ・ロペスの後方には、トップ下を置くことになるようだ。

まだ、新しいメソッドを植えつけるには早すぎるが、カターニアはすでにチョロ(シメオネの愛称)の下で数日を過ごした。ピサやラツィオやインテルでプレーした経験がある彼は、ミハイロビッチとの比較に興味はない。

「私とシニシャは友人だが、私は自分のやり方でやっていく。もちろん、我々は同じ環境で成長した。ラツィオでは良い戦いができたね」

フルコートのプレスは、マルコ・ジャンパオロ前監督とは異なるスタイルだ。また、トップ下を置くことも、カターニアにとっては新しいことである。これにより、パドヴァへの移籍が濃厚とみられていたMFアドリアン・リッキウティが、再びチームのメンバーとして考慮されるようになったはずだ。さらにトップ下のサポート役として、ディフェンスラインの前に2人のセントラルMFを配することも新たなこと。練習では、素早くボールを回すことが要求されている。

新生カターニアの最初の相手はパルマだ。22日のセリエAで両者が激突するが、シメオネ監督にとっては、かつての仲間との対戦でもある。ラツィオ時代のチームメートであるパルマFWエルナン・クレスポは、旧友の新たな挑戦にエールを送った。

「彼には日曜日(23日)からうまくやってもらいたいね。僕たちは彼を追いこみたいと思っている。ただ、彼にとっては待ちに待った挑戦だ。3日間で変えられることは多くない。でも、チョロは驚かせたいと思っているだろうね」