羽田空港の国際化が10月21日に迫り旅行業界や航空業界の話題がにぎわっているなか、ひときわ注目を集めているのが「格安航空会社」。ローコストキャリア(LCC)とも言われ機内サービスなどを簡略化することで航空運賃を低くおさえる格安航空会社は、世界的に見渡せば数多くあれど、空港使用料の高い日本の空ではこれまであまり馴染みがないものだった。

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そこにまず参入してくるのがマレーシアのLCCエア・アジア、羽田〜クアラルンプール間のチケットをキャンペーン価格として片道5000円で発売するというニュースが話題になった。

・5000円か〜高速バス感覚!っていうか国内移動よりも安い!
・マレーシアなんて用事ないけど、片道5000円なら行ってみてもいい
・いいですね〜これからますますマレーシアが、海外が身近になりますね〜

など「マレーシアへの足」としての認知度は一気にあがった模様で、キャンペーン戦略としては成功といえそうな反応の数々。ただ実際にキャンペーンチケットを手に入れようとしたブロガーからは

・何度やってもエラーが出て予約できず…その間にもソールドアウトしていった
・なかなかつながらず1時間頑張って、なんとか5000円チケットをゲット!
・予約は日本語サイトで何とかなったけど、予約確認メールは全部英語…ちと不安…

といった報告も。
キャンペーン後も片道運賃が1万〜1万5000円と大手航空会社の2分の1から3分の1というから今後も注目されそうだが、LCCは日本人の多くが期待する「航空会社」のサービスとは根本的に違うと思っていたほうが良さそうだ。

LCCの実態を知る旅慣れたブロガーたちからは

・使い方をよく認識しないと痛い目にあうよ〜
・様々なトラブルに自分で対応できることが必須。
・乗り継ぎでトラブルった上、LCC専用空港の冷房なしの待合室から飛行機まで歩かされた

など、知らないと確かにキケンな情報がもたらされている。

大手航空会社の“かゆいところに手が届く”サービスによる快適な空の旅に慣れた日本人にとっては不安要素が多いようで

・飛行機はゆったりと非日常を味わいたい。少し高いお金払っても落ち着いて乗りたい
・心配なのはシートの狭さ。現状のエコノミーより狭いとなると躊躇するな…
・安全性と快適は重要。旅行や仕事の前に疲れたくない

という声も目立った。予約のときからトラブル発生時まで丁寧に対応してくれる大手航空会社、その高い航空運賃には安心料も含まれているとも言える。

ただ空の旅の選択肢が広がることは歓迎されること。若者が海外旅行をしなくなったと言われる昨今、LCCの航空運賃の安さが海外に飛び出すきっかけになるかもしれない。LCCの実態を知って、むしろ腰が引けたりして…いやいや

・LCCを利用した人がその良し悪しをきちんと報告し、情報をシェアすれば良いのでは。
・乗り継ぎの必要ない近距離ならLCC、とか使い分ければ恐れることはないのでは?

老いも若きも経験値の高い利用者が増えることで、航空業界が成熟していくことを期待したい。


(夏目昌)


 

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