リスペクトと気迫、驚かせたいという意欲。インテルとのコッパ・イタリア準決勝ファーストレグを3日に控えるフィオレンティーナのチェーザレ・プランデッリ監督は、ここからスタートしたいと考えているようだ。

「イタリア最強のチーム」と語るインテルには、敬意を払うという。ジョゼ・モウリーニョ監督は「パンキーナ・ドーロ(年間最優秀監督賞)」を受賞できなかったが、プランデッリ監督は「熱がなかったら、私はモウリーニョに投票していたんだけどね。だが、(受賞したカリアリのマッシリミリアーノ・アッレグリ監督との)差を考えれば、私がそう思っても役には立たなかっただろう。いずれにしても、アッレグリは受賞にふさわしいよ」と語った。

一方で、気迫とサプライズの意欲というのは、フィオレンティーナが快挙を成し遂げるための、ベースとなるコンセプトということだ。

ドーピング検査で陽性反応が発見されたFWアドリアン・ムトゥの問題や、サンプドリアFWアントニオ・カッサーノの獲得が実現せず、フィオレンティーナは難しい日々を過ごしている。プランデッリ監督は「私がもっとも心配しているのは精神面だ。ビッグゲームをやれれば、ベストコンディションを取り戻すのに役立つだろう。インテルは集団としてまとまっており、素晴らしい価値を持った各個人の選手たちがいる。だが、我々に失うものはない。様々な観点から成長し続けるという目的を持って、自分たちの試合をするだけだ」と話している。

また、インテルFWマリオ・バロテッリについては、「個人的には知らないし、評価はしたくない。私は彼を指揮している人に対して大きな敬意を払っている」とコメント。1月のマーケットでDFダリオ・ダイネッリとMFマルティン・ヨルゲンセンが去り、FWケイリソンとMFアデム・リャイッチ、FWハリス・セフェロビッチを獲得したことについては、「サイクルの終わりではない。多くの若手が加わったことは、プロジェクトの継続を示すんだ。もちろん、大きな結果を残すためには、できる限りの忍耐が必要だからね」と語った。