「森のダイヤモンド」って何のことか知ってる?

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「浪速のモーツァルト」といえば、キダ・タロー。これは多くの放送番組のテーマ曲・CM曲・企業社歌を手掛けたことからついた通称なのだそう。このような「通称」は人物だけでなく食べ物にもたくさんあるんです。

ではここで質問。「森のバター」、「海のミルク」、これは一体何のことでしょう?

 答えは・・・改まっていう必要もなさそうだけど、「アボカド」と「牡蠣」。アボカドは脂肪分が多く含まれ、バターに匹敵するような栄養価を持っていると言われていることから「森のバター」、牡蠣は亜鉛やグリコーゲン、ミネラルが豊富でミルクのように栄養価が高く、また実際に牛乳との相性も良いことから「海のミルク」と言われている。

では「森のダイヤモンド」って何のことか分かる?

 これは聞いたことがない・・・livedoorで検索してみると「チャーガ」というキノコを指すらしい。

う〜ん「チャーガ」という言葉が初耳・・・どうやらこれはカバノアナタケの菌核のことで、白樺茸とも呼ばれているらしい。これは白樺の幹に生えるのが特徴で、ヨーロッパやロシア、日本では主に北海道で見られる耐寒性のキノコのことのようだ。

しかもチャーガは古くからロシアに伝わる貴重なキノコで、白樺2万本に1本しか棲息しないほどの希少価値のため「森のダイヤモンド」と呼ばれているのだとか。そしてマイナス20度でも枯れることがなく、その生命力の強さを「硬くて、砕けない」ダイヤモンドに例えられたという説もある。

さらに調べていくとチャーガはロシアの文豪、ソルジェニツィンの作品「ガン病棟」にも登場していた。"チャーガは白樺に自生してガンのような状態となった菌核。これを煎じてお茶代わりに飲んでいるモスクワ郊外の田舎では、健康な人が多い"と作品中に登場しているらしい。ちなみに現在ロシアでは代替医薬品として医療現場で使われているという。

もちろんロシアだけでなく日本にもなじみのある食品のようで、長寿で知られるアイヌ民族が、健康の為にチャーガをお茶にして飲んでいたのだとか。

なぜそこまでチャーガ=(イコール)健康に良いと思われているかというと、食物繊維が豊富で、アガリクスの約23倍もあるという抗酸化作用と高い免疫活性効果が期待できるらしい。しかもその効用は国内外の学会などで発表されており、花粉症・糖尿病で悩む方に人気という話もある。

「森のダイヤモンド」と呼ばれる希少性もさることながら、実力もダイヤモンド級?

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