俳優・中村倫也が自任する「ミミックオクトパス俳優」ってナンだ?

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 最近の注目度ナンバーワン俳優の中村倫也。放送中の朝のテレビ小説「半分、青い。」(NHK)では心優しきユルフワ男子大学生、「崖っぷちホテル!」(日本テレビ系)ではツンデレ料理人を演じ、過去にもドラマ「スーパーサラリーマン佐江内氏」(日本テレビ系)ではおバカな警官、「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)ではパワハラDV夫、「闇金ウシジマくん」(TBS系)では冷血な洗脳男、「義父さんと呼ばせて」(フジテレビ系)では女装など、様々な役を見事に演じ分けている。

 特にダイワハウスのCMでの上野樹里の相手役のビビりだけど心優しい夫役を見て、「誰?あの可愛い年下夫君?と思ったら、まさかの中村倫也!?」と驚いた人も多かったはず。

「崖っぷちホテル!」で共演した渡辺いっけいとは中村が17歳時に父親役を演じていたが、その渡辺から「凄すぎて太刀打ちできない、今イチオシの俳優」と評された。三代目J soul brothersの岩田剛典は「引き出しをいっぱい持っている。あんな役者見たことない、リスペクトしてます」と脱帽。役者仲間からも高い評価を得ている。

 役柄を使い分けられる俳優を「カメレオン俳優」というが、その使い古された肩書ではなく、カメレオンのさらに上を行く「ミミックオクトパス俳優と呼んでほしい」と朝の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)にゲスト出演した際に語っていた。ミミックオクトパスとは敵から身を守るために瞬時に擬態するタコで、擬態の種類は他の生物を圧倒する。

 17歳のデビューから大きな役には恵まれなかった中村は、24〜25歳の時に「自分には才能がないから需要がないんだ」と自分で悟り、「ドブ俳優みたいな気持ちで、泥水をすすりながらやっていくしかない」と考え、演技を学び磨いていった。それとともに仕事のオファーも増えていき、現在出演中のドラマ、映画は4本。どれも、全く違う役のため「大いに混乱してもらえたら…とニヤニヤしていた」という。

 こうした状況について、「3本までは大丈夫だが、それ以上超えると自分自身でも訳が分からなくなる」と情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)にゲストで呼ばれた際に明かしている。また、女優の戸田恵梨香は中村に関して「切り替えがなく、ナチュラルに役に入っていく」と評していたが、そんなところも“ミミックオクトパス俳優”という冠にふさわしい。

“変幻自在”という言葉がピッタリくる俳優・中村倫也だが、今後どこまで振り幅をひろげていくのだろうか。

(琴葉)