21日、日本代表の合宿がスタートした。初日に集まった選手は、酒井高徳、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、宇佐美貴史、吉田麻也、原口元気、大迫勇也、武藤嘉紀、浅野拓磨。練習後、すべての選手が取材に応じた中で、酒井高徳は監督交代について聞かれると、こう主張した。

「(監督が交代して)リスタートという言い方をされるのかと思いますけど、僕たちもやって来たことをすべて投げ捨ててということではないので。もちろん、いろんなひずみがあってこういうこと(監督解任)になりましたけど、その中でもやってて正しかったこと、世界と戦う上ために必要だったことって間違いなくあったので。そういう大事な部分はしっかり持っていきたいし、その上で新しい風を取り入れなければいけないと思います」

では何が正しかったのか。

「球際の部分だったり。縦に速いサッカーでも、日本のクオリティを発揮した中で、そういう意識を持った攻撃ができたときに、チャンスを作れた試合も多かったと思うので、そういう部分です」

「一番は、僕は海外でやっててすごく大事だと思うのは、球際、デュエルの部分で、ベースとしてすごく大事かなと思っているところなので、そこは強調していきたいと思います」

そう熱弁する酒井高徳にも、ワールドカップ出場メンバーとなるためのサバイバルレースが待っている。ただし、酒井高徳はこの4年間で、左右SB、ボランチと3つのポジションを経験した。「ポリバレント性」を重視する西野朗監督にとっては、頼もしい選手である事は間違いないだろう。

【日本蹴球合同会社/森雅史】