23日、TBS「バース・デイ」では「プロ野球 ドラフト1位だった男たち」として、1985年のドラフト会議で南海ホークスから1位指名を受けた元プロ野球選手・西川佳明氏の現在を伝えた。

高校時代の西川氏は、PL学園のエースとして1981年の選抜高校野球で5試合を投げ抜き全国制覇。その決勝では自らサヨナラヒットを放ったほか、5試合の防御率は0.20という驚くべき数字を残している。

法政大学に進学した後も東京六大学リーグで16連勝。プロ注目の逸材となった西川氏だが、プロ1年目から10勝を挙げるも、2年目以降の成績は右肩下がりに。番組のカメラに「だんだん悪くなっていってたと思います。球のキレなり、何か落ちたりしてたんやと思います」と振り返った西川氏は、プロ6年目に阪神タイガースへ移籍した翌年の1992年に戦力外を通告された。

その後、プロゴルファーに挑戦し、6年間努力を続けるも結局プロになる夢は叶わず。45歳の時に13歳年下の女性と結婚し、49歳で長男が誕生。現在は54歳で息子は5歳になったが、「野球以外できることないから。手っ取り早くお金を稼げるのはトラックに乗ることかなぁ。食べていかなあかん」という西川氏が選んだのは大型トレーラーの運転手だった。

番組のカメラに「年収600万くらいちゃうかな」とぶっちゃけた同氏は「(プロ)1年目の年俸ですね」とも。5歳の息子が20歳になる時を見据え、「まだ15年頑張らなあかんからね。長いですよね。69歳。何事もないように頑張らないと」と笑顔を見せた。