アルナウトビッチ(左上)クラーセン(右上)、チェンバレン(左下)、ベルナルデスキ(右下)などがワースト10の顔ぶれ。ここからの巻き返しに期待したい。 (C)Getty Images

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 今夏に2000万ユーロ(約25億6000万円)以上の移籍金で新天地に渡った「高額プレーヤー」は、ここまでどんなパフォーマンスを見せているのか。期待通りの活躍を示している選手がいる一方、思うようにプレーできず苦しいスタートを切った選手もいる。欧州主要リーグの様々なスタッツを紹介しているウェブサイト『WhoScored.com』のレーティング(10点満点で新聞や放送メディアなどの点数より全体的に高め)で、ワースト10を紹介する。
 
 ワースト6位までは、プレミア勢で占められた。不名誉なワースト1位は、まるで良いところがなく平均採点が5.97(10点満点)と振るわないウェストハムのFWマルコ・アルナウトビッチ。2節のサウサンプトン戦ではカッとなりやすい悪癖が顔を覗かせ、33分に相手DFのジャック・スティーブンスに肘打ちを見舞って一発退場に。2-3で敗れた試合の戦犯にもなっている。
 
 ワースト2位は、アーセナルからリバプールに渡ったアレックス・チェンバレン(採点6.01)だ。途中出場がほとんどで、ピッチに立ってもパスやボールコントロールのミスが目立つ。入団後はカップ戦を含めて4試合に出場しているが、チームの戦績は2分け2敗といまだ勝利がない。
 
 かつてない高額マネーを移籍市場に投下して大型補強に実現しながら、3連敗を喫してプレミアの18位に沈むエバートンで苦しんでいるのが、それぞれワースト5位と6位のダフィ・クラーセン(採点6.15)とギルフィ・シグルドソン(採点6.35)だ。とくに期待を裏切っているのがクラーセンで、開幕直後に比べると出場時間を大きく減らしている。
 
 4000万ユーロ(約51億円)の移籍金でフィオレンティーナから名門ユベントスへとステップアップを果たしたフェデリコ・ベルナルデスキもノーインパクト。ポテンシャルの大きさは折り紙つきながら、6.38の採点でワースト8位に甘んじる。23歳のファンタジスタは、ここから巻き返せるか。
 
 
「移籍金2000万ユーロ超え選手」採点ワースト10
 
ワースト1位:マルコ・アルナウトビッチ(ウェストハム/移籍金2230万€)/採点5.97
 
ワースト2位:アレックス・チェンバレン(リバプール/移籍金3800万€)/採点6.01
 
ワースト3位:ケレチ・イヘアナチョ(レスター/移籍金2770万€)/採点6.05
 
ワースト4位:アンドレ・グレイ(ワトフォード/移籍金2040万€)/採点6.13
 
ワースト5位:ダフィ・クラーセン(エバートン/移籍金2700万€)/採点6.15
 
ワースト6位:ギルフィ・シグルドソン(エバートン/移籍金4940万€)/採点6.35
 
ワースト7位:ユーリ・ティーレマンス(モナコ/移籍金2500€)/採点6.37
 
ワースト8位:フェデリコ・ベルナルデスキ(ユベントス/移籍金4000万€)/採点6.38
 
ワースト9位:ウスマンヌ・デンベレ(バルセロナ/移籍金1億500万€)/採点6.51
 
ワースト9位:ケビン・カンプル(RBライプツィヒ/移籍金2000万€)/採点6.51
 
※国内リーグで2試合以上に出場している選手が対象