【ファンキー通信】自動ドアの革命! その名も…

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 “扉”の常識をくつがえすドアがいま、開発中だ。普通ドアっていえば、押したり引いたり、左右に動かす引き戸だったり、はたまた下から持ち上げるシャッター形式だったり・・・その辺が今までの限界だっただろう。そして自動ドアもまた、その流れから抜け出ることはなかった。だがここに、構造そのものを根本から変えたドアが誕生したのだ。

 この「新発想 自動ドア」はなんと、通行する人や物の形に合わせて開く。まるでSF映画に出てくるUFOの中から、宇宙人がいきなりヌッと出てくるようなイメージだ。何もない壁から突如として物体が現れるサプライズ。仕組みはこうだ。ドアは上下35枚(左右で全70枚)に細分化され、それぞれにセンサーが付いている。そして物体がドアの前に立つと、センサーが反応し、横へとスライドするのだ。ドア1枚ずつが反応するため、結果として物体のシルエットに合わせてドアが開閉する。いや、仕組みを知れば理解しやすいのだが。実際に動くさまを見ると、やはり目を奪われる代物なのだコレが。

 先日出品した「中小企業総合展」(@東京ビッグサイト)でも集客力は群を抜いていたようで、開発を担当する田中製作所の田中啓之氏も手ごたえを強く感じたという。「ウチはもともと製缶機械の製造を行っていたんですがね。この時勢だから、注文に頼るだけじゃなくて、『オリジナルで新しく何か作りたいね』って話してたんです。そしたら福田って男が『壁から人が出たら面白いね』って言い出して、この自動ドアのアイデアが浮かんだんです。あとはトントン拍子でした」(田中氏)

 この通称「福田式自動ドア」は、様々なシチュエーションでの活躍が見込まれるという。一定の温度を保つ必要がある倉庫などにおいては、最小限の開口面積で済むし、セキュリティが必要な扉でも同様の理由から需要は多そうだ。またパフォーマンスの一環としてイベント会場やクラブなどに設置しても人気が出そう。

 アイデアが出ても、それを実行に移すのはカンタンではない。日本の中小企業が続々とこんな新しいアイデアで勝負していけば、きっと日本はもっと元気になるだろう。だが実際問題、開発費をどう捻出するかが問題だ。「福田式自動ドア」もすでに3千万円ほど費用が掛かっているという。まだまだ問題点も多く、来年2月の完成を目指しているのだが、品質向上のためにはいかんせん費用がかさむ状況だ。

 「興味を持ってくれるメーカーさんや需要は多いんですがね…。ライブドアさんがスポンサーになってくれれば商品名を付けてもらってもいいですよ?」(同)“まるで生物のように動く自動ドア”=「ライブドア」 でどうですか? ホリエさん。(文/verb)