引退発表の澤「トップレベルで戦うことが難しくなった」…指導者への道も示唆

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 今季限りの現役引退を発表したINAC神戸のMF澤穂希が17日、都内で引退記者会見を行った。

 15歳から日本を背負って戦い続け今年37歳で現役引退を決めた澤。「人生最大の決断だった」と明かすが、「悔いのないやりきったサッカー人生でした」と、充実したキャリアだったとコメント。引退理由については、言葉を詰まらせながらも「心と体が一致してトップレベルで戦うことがだんだん難しくなったと感じたから」と説明した。

 将来については「体と心を休ませてから、サッカーはもちろん、澤穂希にしかできない仕事をしていきたい」と明かすと、「子供が好きなので、普及活動や子どもたちに夢を与える仕事がしたい」とコメント。「現役中は指導者はないと思っていたけど、もしかしたら引退後に指導者をやりたいという気持ちになるかもしれない。その時の気持ちを大事にしたい」と指導者への道を進む可能性も明かした。

 INAC神戸は、19日に行われる皇后杯で準々決勝でASエルフェン埼玉と対戦する。同大会で最大3試合出場できるチャンスがある澤は、「サッカー選手・澤穂希として最後、生き様を見せたいと思います」と優勝へ意気込みを語った。