中国メディアの新京報は16日、韓国メディアの報道を引用し、韓国の生物学者でES細胞に関する論文不正事件を起こした黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大学教授が中国国内に実験室を開設する計画だと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの新京報は16日、韓国メディアの報道を引用し、韓国の生物学者でES細胞に関する「論文不正事件」を起こした黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大学教授が中国国内に実験室を開設する計画だと伝えた。

 記事は、黄氏が中国江蘇省無錫市の企業や雲南省の研究機構および米国の大学研究機関などともに動物のクローン技術に関する研究を行う実験室を山東省威海市に開設する計画だと紹介した。

 続けて、黄氏は中国企業による資金援助を受け、幹細胞に関する研究を行うとし、中国企業である無錫博雅幹細胞集団の許暁椿董事長による情報として、黄氏の韓国秀岩生命工学研究所と無錫博雅幹細胞集団および雲南霊長類生物医学重点実験室が霊長類を対象とした“動物クローン研究”を行うと紹介。

 さらに、韓国秀岩生命工学研究所は無錫博雅幹細胞集団、米オレゴン健康科学大学とともにミトコンドリアに関する臨床応用研究を行うと報じた。

 また記事は、黄氏がソウル大学の教授だった際、サイエンス誌で体細胞由来のヒトクローン胚からES細胞を世界で初めて作製したと発表したことを紹介。黄氏はいちやく韓国の英雄となったものの、黄氏の論文がねつ造だったことが判明し、業務上横領などの罪で在宅起訴されたことを伝えた。

 続けて、黄氏が中国国内に実験室を開設するのは「法律の制限を回避するため」との疑惑があると紹介する一方、許暁椿董事長が同疑惑を否定したうえで「霊長類のクローン技術に関する研究であり、ヒトに対するクローンを行う意図はない」と述べたことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)