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 ◇プロボクシングWHO’s NEXT DYNAMIC GLOVE ON U−NEXT Vol. 45 バンタム級8回戦 梶颯《TKO8回1分》アブバカール・ヤノン(2026年7月4日 東京・後楽園ホール)

 元日本スーパーフライ級1位・梶颯(28=帝拳)が約2年7カ月ぶりとなる復帰戦で8回TKO勝ちした。戦績を17勝11KO2敗とし「うれしい気持ちと高揚感、盛り上がる気持ちが返ってきた」と笑みを浮かべた。

 23年12月に7回TKO勝ちして以来のリング。1ラウンドのゴング直後は相手の右を被弾しバランスを崩した。10戦8勝7KOの強打者の一撃にひやりとする場面もあったが、3回から左ジャブから組み立て、4回からはボディーへの攻勢を強めた。

 見せ場は最終8回。右アッパーからの左フックで相手を吹っ飛ばしてダウンを奪取。再開後も再び左フックで相手の顔面を捉えると、ダメージを考慮したレフェリーが試合をストップ。強烈なパンチを浴びせ続けた証拠に、相手は何度もマウスピースをリングに飛ばした。

 前戦後のスパーリングで左目下を負傷し、顔面に少し麻痺が残った。試合が決まりかけた時期もあったが、対戦相手の変更なども重なり、長くリングから遠ざかっていたが「いい波に乗っている期間だったからこそ我慢する時、だと思えた。長い休暇だったが、いい期間だった」。プラスに捉えた結果、22年8月の日本スーパーフライ級タイトルマッチで敗れて以来、再起2連勝を果たした。

 スーパーフライ級で全日本新人王に輝いた2015年以来、約11年ぶりに元帝拳ジムトレーナーの葛西裕一氏(現GLOVESジム会長)とコンビを組んで臨んだ。帝拳時代に西岡利晃ら4人の世界王者を育成した名伯楽からは「細かい左フック」を授かっていたというが「練習でやってきたことがあまり出せなかった。まだまだ」と唇を噛んだ。

 それでもバンタム級初陣で上々のスタート。「反省も多いが次につなげられて、気持ちとしてはうれしい」と安堵(あんど)の笑みを浮かべていた。