意を決して「逆プロポーズ」も「保留」にされ… 交際10年で結ばれた二人のドタバタ結婚ウラ話
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。
そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。
今回登場していただくのは、4月27日にSNSで結婚を発表した、元ジャパネットたかたのテレビショッピングMCでタレントの西川ゆりのさん(31)と、会社員の智樹さん(32)だ。
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丑三つ時に告白
2015年8月、ゆりのさんは米カリフォルニア大学デービス校(UCD)へ語学留学。同じクラスにいたのが、京都の大学から来ていた智樹さんだった。

二人は同じグループでよく遊ぶようになる。ゆりのさんが「頭が良くて優しいし、海外の人にも配慮できる」と彼に好印象を抱く一方、智樹さんは彼女を「何をして生きてきた人なんだろう?」と訝っていた。
実はゆりのさん、地元・広島の高校時代からローカルアイドルグループ「Milkyway」で活動。戦隊やライダーのヒーローショーでMCを務め、地元テレビにも出演していた。
「会ったことがないタイプの人で……」と智樹さん。
「UCDで部活を三つも掛け持ち。学内のラジオDJ、今ほど盛んでなかった動画配信の部活ではキャスター、それにバドミントン部まで。すごい人だった」
年明けにはゆりのさんが先に帰国することが決まっていた。滞在期間が残り少ない15年11月末、彼女のホームステイ先で他の日本人女性二人も交えてホームパーティー。帰国前の彼女に交際を申し込みたかった彼は、他の二人が寝た後の丑三つ時、意を決して「付き合わない?」とささやいた。
「エッ? すぐ遠距離になるじゃん」「付き合おうよ」「う、うん……」。ためらいがちな返答に、どっちなのか迷った彼は朝になって他の二人を「バスの時間があるから」と先に帰し、改めて彼女の意思を確認、お付き合いが始まった。
3〜4カ月に1度
智樹さんも帰国して京都―広島間での交際となり、彼の就職を機に東京―広島間に。ゆりのさんは新卒ながらヒーローショーMCやタレント活動が実績として捉えられ、キャスターを中途募集していたジャパネットたかたに採用された。
今度は東京―長崎間の遠距離恋愛だ。心の距離とは裏腹にどんどん遠ざかって、「3〜4カ月に1度しか会えないこともザラでした」とゆりのさん。周りに「彼氏がいますと言っても信じてもらえず、告白されることもあった」とか。
智樹さんは「互いに依存しなかったのがむしろ良かった」。ゆりのさんは「だって智樹を超える人は現れなかったから」と惚気(のろけ)る。
「結婚はまだ……」
21年春にジャパネットを退職し、フリーとなった彼女が上京していよいよ同居。智樹さんは23年になってダイヤモンドを買い求め求婚の機会をうかがっていたが、そんな折、彼女が「結婚はまだと思ってるんだけど……」。彼は泣く泣く宝石を返品するハメに。
25年6月。ゆりのさんは「ここまで一緒にいてくれる人はいない。私からプロポーズしよう」と決め、知り合って10回目の互いの誕生日(5月)を記念したバリ島旅行へ。14日、用意したペアウォッチを差し出して「お願いします」。ところが純粋に誕生日の記念旅行と思っていた智樹さんが「エッ、そんなつもりじゃなかった」とまさかの保留。再び仕切り直しとなった。
8月2日。前回と同じ店で再びダイヤモンドを購入した智樹さんが「結婚しよう」。ゆりのさんも「はい。ありがとう」と笑顔。10年愛が結実した瞬間だ。
今年5月には新婚旅行で出会いの場であるUCDへ。「また10年たったら訪れたい」と口をそろえる。ゆりのさんは「子どもができたらアイドルをやってほしい。男の子ならライダー俳優もいいかも」と夢をはせる。
二人がこの先に歩むのは、ジャパネットたかた顔負けの、アレコレいっぱいおまけがついてくる人生か。
「週刊新潮」2026年7月2日号 掲載
