ブラジル相手でも、日本のスタイルは変えない。その上で日本代表MF鎌田大地(クリスタル・パレス)は、29日の決勝トーナメント1回戦・ブラジル戦へ向け、「攻めている時のリスク管理」が勝敗を左右するポイントになると強調した。

 日本はF組を2位で突破し、29日にC組首位通過の優勝候補ブラジルと対戦する。昨年10月の国際親善試合では日本がブラジルに史上初勝利を収めたが、鎌田は「基本的にチームとしてのやり方は変える必要はない」としつつ、世界屈指の個の力への警戒を口にした。

 攻撃自体には手応えもある。グループリーグでは5バックを敷く相手との対戦が続いたが、ブラジルには「攻撃はある程度できると思う。ボールを持てる時間もあるだろうし、自分たちがやりたいことはグループリーグよりできる」と自信ものぞかせた。だからこそ、改めて警戒ポイントを強調。「攻撃はそんなに心配していない。どちらかというと攻めている時のリスク管理。一発があるので、そこら辺かなと思う」。守備への切り替えの重要性を口にした。

 特に注意するのは3試合すべてで得点し、合計4ゴールを挙げたFWビニシウス・ジュニオールを擁する速攻だ。「ビニシウス選手は守備はあんまりしない分、前残りでカウンターをする。それで自分たちがコンパクトさをキープできなかったり、攻めることはできるけどそのぶん後ろが空いたりする」と分析。「リスク管理の部分をうまくしないと難しい試合になる。どれだけ人数をかけて攻めるのか、その辺が大事」とポイントを挙げた。

 ブラジルの前線だけでなく、後方にも実力者は多い。特に鎌田が名前を挙げたのはDFガブリエル・マガリャンイス(アーセナル)、MFブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)ら、自身と同じプレミアリーグに所属する選手たちだ。

 鎌田はマガリャンイスについて「あのクオリティは他のリーグでも見られない。間違いなく今のプレミアでもトップ3」と高く評価。また、ギマランイスも「イタリアドイツでは少なくともあのレベルの選手はいなかった」と称賛する。「プレミアには本当にいい選手が集まっている。レベルはすごく高い」と世界トップの実力を認めた。

 決勝トーナメントへ向けては「0-0でできるだけまず失点しないことが大事」と冷静に展望。「0-1になったとしても焦れずに、みんなで意思統一しながら、交代も含めて変えていくことが大事」。今大会導入のハイドレーションブレイクも有効活用しており、「チームとして4回改めるタイミングがある」と言及。勢いを渡さないように気を配りながら、一発勝負の戦いを制するつもりだ。

(取材・文 石川祐介)