23日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比268.64ポイント(1.13%)安の23499.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が95.42ポイント(1.21%)安の7819.32ポイントと5日続落した。売買代金は1768億7520万香港ドルに縮小している(22日前場は2003億3890万香港ドル)。
 前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国の内需不振や、年内の米利上げ観測が引き続き重しとなっている。昨夜の米債券市場では、長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じた(債券価格は反落)。金利先物市場の値動きから算出するCMEフェドウオッチ(政策金利が変更される確率)では、年内の利上げ確率が22日夕時点で9割近くとなり、1週間前の6割弱から急上昇している。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇も警戒された。中東不安がひとまず後退したことや、中国の政策に対する期待感などで指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、買いの勢いは続かず、下げ幅を次第に広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が8.7%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が6.6%安、電子商取引(EC)大手、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、非鉄・産金が安い。洛陽モリブデンのほか、佳キン国際資源投資(3858/HK)が8.6%、江西銅業(358/HK)が7.8%、中国アルミ(2600/HK)が3.8%、紫金鉱業集団(2899/HK)が4.6%、招金鉱業(1818/HK)が3.0%、霊宝黄金(3330/HK)が2.9%ずつ下落した。金属市況安が逆風。23日の上海期貨交易所(上海先物取引所)では、主要な非鉄金属の先物が安く推移している。ほか、昨夜のNY金先物は続落した。
 保険セクターもさえない。中国人民財産保険(2328/HK)が3.6%安、新華人寿保険(1336/HK)が3.5%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.5%安、中国平安保険(2318/HK)が1.6%安で前場取引を終えた。
 このところ逆行高していた大規模言語モデル(LLM)や半導体の一角も急落している。ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が14.8%安、北京智譜華章科技(2513/HK)が11.4%安、瀾起科技(6809/HK)が7.1%安、上海壁仞科技(6082/HK)が3.7%安と値を下げた。
 半面、医薬セクターは高い。山東新華製薬(719/HK)が11.4%、英セキ智能(3696/HK)が9.2%、剤泰科技(北京)(7666/HK)が5.5%、江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%安の4147.55ポイントで前場取引を終了した。非鉄・産金が安い。ハイテク、軍需産業、消費、自動車、保険、エネルギーなども売られた。半面、医薬は高い。銀行・証券、不動産、公益も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)