ラオスの児童買春撲滅を訴える47歳日本人女性に《男娼買春の過去》発覚で大炎上…本人に訊いた「18歳青年をホテルに強制連行」の真相

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東南アジアにおける児童買春問題が再燃している。 

在インドネシア日本国大使館は5月13日、同国における児童買春を示唆する日本語の投稿をSNSで確認したとして、渡航者や滞在者に法令順守を呼び掛ける注意喚起を出した。これに先立ち、昨年6月には在ラオス日本国大使館が同様の注意喚起を出していたが、その発端となったのが現地在住の日本人女性、岩竹綾子さん(47)による児童買春撲滅を訴える署名活動だった。

ネットで集めた署名は約2万5000筆を超え、毎日新聞に報道されるなど注目を集めた。しかし、岩竹さんが過去に隣国タイで男娼を買っていたことをエンタメ風に書き綴ったブログの存在が発覚し、「どの口が言ってんだ?」、「お前も加害者だよな!」、「ダブルスタンダード!」などと非難の集中砲火を浴び、大炎上した。騒動はすでに収束しているが、今回のインドネシアの注意喚起を受けて岩竹さんは「大きい声では言えませんが、私が始めた署名活動がきっかけかなってちょっと思っています」と語る。

そんな彼女に署名活動を始めたきっかけやラオスにおける児童買春の実態、炎上時の心境などについて聞いた。

署名活動を行うことになったきっかけ

----署名活動は外務省の注意喚起にもつながって大変話題になりましたね。まずは岩竹さんが普段、ラオスでどんなことをされているのかお聞かせください。

私は現在、ラオスの首都ビエンチャンでラオス人の夫と一緒に居酒屋を経営しています。夫が調理を担当し、私はホールや会計の仕事をしています。お店はおかげさまで順調ですが、保護猫の活動にお金を使い過ぎてしまいまして。今は150匹の猫の面倒をみています。この国に住み始めてもう14年になりました。

----居酒屋経営と保護猫活動という二足の草鞋を履きながら、児童買春の取り締まりに向けた署名集めを行うことになったきっかけを教えてください。 

ラオス在住の日本人男性がX(旧ツイッター)で、児童買春をしている投稿を目にしたんです。自身が児童買春しているだけでなく、仲間を集めたりして面白おかしく投稿していました。16歳を囲って支援しているとか。普通は児童買春って人目につかないようにこそこそやるじゃないですか? でもその日本人男性はエンタメにして仲間と一緒に堂々と盛り上がっていたんです。以前は児童買春についてそれほど意識はしていませんでしたが、身近にそういう人がいるのが目につきまして。

----彼らはどんなふうに盛り上がっていたのですか?

16歳だったら、未成年だから犯罪じゃないですか。それが私は許せないんです。他にも児童買春する人たちが集まって若い女の子がどこにいるかとか、あそこの女の子はNNできるとか情報交換している人たちもいるんです。NNは生中出しのことらしいです。私も初めて知りました。

女の子の値段は「4300円」

----ラオスではどこで児童買春が行われているんですか?

ビエンチャンに知る人ぞ知るホテルがあり、その裏に置き屋があるんです。何部屋かに分かれていて、そこに子供部屋と呼ばれる部屋が昔はありました。以前は置き屋の人間が若い女の子がいると呼び込んでいましたが、今は「18歳未満はいない」と言われるみたいです。そことは別に「食堂置き屋」と呼ばれる、普通の食堂に見えるけど女の子が選べる置き屋もあります。女の子の値段は、60万キープ(約4300円)ぐらいのはずです。

----そうした場所での児童買春を示唆するXの投稿が目についたことがきっかけで、アクションを起こすようになったと? 

はい、あまりにも目に余るので。X上で批判を続けていたら、「署名を集める方法もあるよ」とある方からアドバイスをいただきまして、それでやってみようと思い立ちました。

----ネットで実施した署名集めの文面には、ラオスにおける児童買春は子どもたちの尊厳を著しく侵害する重大な人権侵害だとして、ラオス政府に加害者の厳罰化や取り締まり強化をはたらきかけるよう日本政府に求めています。文面はご自分で考えられたのでしょうか?

ラオス人も含めて色々な人に相談しながら作成しました。ラオスは一党指導体制なので、批判するようなことを言うと目をつけられて面倒なことに巻き込まれかねない。だからラオス政府を批判するのではなく、日本政府に要請するという形を取りました。署名は昨年4月に開始したところ、2万5000筆以上集まりました。それで在ラオス日本国大使館に署名の文書をプリントした束を提出しに行きました。

----提出後の反響はどうでしたか?

その1週間後ぐらいに大使館が注意喚起を出したんです。大使館がラオス在住の日本人に送信する一斉メールで知りました。そしたら注意喚起がニュースとして報じられ、私はそんなに大事になるとは思ってもなかったんです。だって注意喚起って法的な効力もないし、お知らせ的な感じとしか捉えていなかったので。私への取材依頼もあり、署名集めが毎日新聞でも取り上げられました。

「強姦はしていないです」

----毎日新聞に取り上げられた記事は、ネットでかなり注目されたような印象を受けます。その直後ぐらいから岩竹さんの過去が明らかにされて批判が殺到し、Xが炎上しましたね。どのような経緯だったのでしょうか?

記事がYahooニュース!にアップされてからすぐ、私のアカウントをメンションするコメントが殺到したんです。たくさんの通知が来て、気になって眠れなくなりました。私が書き続けているブログの内容が取り上げられ、「死ね」とか「日本に帰ってくるな」とか誹謗中傷的なことを言われました。正直、それは全然気になりませんでした。それよりも嫌だったのは、18歳の男の子を強姦しているとか、ラオスで未成年を買春しているってことになったり、事実と違うことがSNSで騒がれたのです。みんな勘違いしているなと。

----インフルエンサーの滝沢ガレソ氏は同時期に毎日新聞の記事と岩竹さんのブログを写真添付して、こんなことを書いてますね。岩竹さんのブログから「30歳の時、タイで嫌がる18歳の青年をホテルに強制連行してヤッたw」と自慢する記事が見つかる、と。それは本当ですか?

そんなふうに書かれて本当に腹が立ちました。全然違うとまでは言いませんが、私、強姦はしていないです。

----でもブログには確かにそう書かれていますが?

まあそれはしょうがないなあとは思います。でもたとえば時代っていうか。私たちが若い頃は日本で、何もしないからホテルに行こうよって普通に言ってたじゃないですか? カラオケするだけだよとか。そんなふうに言って連れ込むのは普通に行われていた。そういうノリです。でも私が唯一いけないと思ったのは、本当に強姦された被害者が世の中にはいるわけですよね。その被害者たちに配慮なく、「強姦事件」とかブログで面白く書いてしまったことです。

【後編を読む】「男娼買春の過去」が発覚した47歳女性の「児童買春撲滅の署名活動」に批判殺到…「成人買春は問題ない。咎める人は風俗に行ってないのか」本人の主張を聞いた

【つづきを読む】「男娼買春」をしていた47歳女性が行う「児童買春撲滅の署名活動」に批判殺到…「成人買春は問題ない。咎める人は風俗に行ってないのか」本人の主張を聞いた