夏になると気になる「蚊」の存在。気づけば家のまわりや玄関先にいて、知らないうちに刺されてしまったり、家の中に入り込まれてしまったりすることも。ESSEonlineの便利グッズ担当・もちづきが、暮らしのモヤモヤを解消する方法を調査するこのコーナー。今回は、虫ケア用品を製造するアース製薬に「蚊の発生を抑える方法」を聞きました。

蚊はどこから発生する?意外な場所にも注意!

家で蚊が発生する原因には、どのような場所があるのでしょうか。アース製薬株式会社 研究開発本部の東 邦昭(ひがし くにあき)さんによると、「室内で蚊が発生することは基本的にはない」とのこと。まずは、屋外での発生を防ぐことが大切です。

【写真】蚊の発生源になるもの

●ベランダや庭に注意!蚊の発生源は

「蚊は少量の水があれば産卵できます。数mL程度の水でも十分です。ベランダや庭の植木鉢の受け皿にたまった水や、屋外に放置されたバケツやジョウロ、子どものオモチャのくぼみなどは要注意。雨水がたまりそうなものは、こまめに水を捨ててください」(東さん、以下同)

とはいえ、完全に発生を防ぐのは難しいものです。

「蚊は水辺で発生しますが、羽化した成虫は血を吸わないとき、茂みなどに潜んでじっとしています。玄関や駐車場などの蚊に悩んでいる場合は、屋外に対応したつり下げ式の虫よけを置くのがおすすめです」

●蚊が家の中に入ってきた…侵入経路はどこ?

「開いた窓やドア、網戸などから侵入してくるほか、玄関ドアの開閉時に人から少し距離を取りながら“尾行”するように入ってきたり、マンションでは人と一緒にエレベーターに乗って上層階までやってくることもあります」

家の中への蚊の侵入を予防するには、網戸や玄関ドアにつり下げ式の虫よけなどを設置するのが効果的なのだそう。

「人に直接くっついて入ってくるわけではないため、服をはらうだけでは十分な効果は期待できません。携帯式の電池式蚊取り器や蚊取り線香を線香皿に入れて持ち歩くことで、蚊が追いかけてくるのを防ぐことができます。また、お部屋の中で蚊取り器を使っても、外からの蚊の侵入を防ぐことができます」

蚊に刺されやすい人の特徴とは?

ところで、蚊に刺されやすい人と、あまり刺されない人がいます。この違いに理由はあるのでしょうか。

「蚊は二酸化炭素や、におい、体温などで生き物を判別しています。とくに、熱や汗のにおいには敏感です。体温が高い人や、吐き出す二酸化炭素の量が多い人は刺されやすい傾向があります。赤ちゃん、妊婦さん、飲酒後や運動後の人も、代謝が高く二酸化炭素を多く排出するため、刺されやすいといわれています」

さらに、服の色も関係してくるそうです。

「蚊は黒っぽい色を好むため、濃い色の服装に寄ってきやすい性質があります。蚊に刺されにくくするには、外出時は明るい色の服を選ぶのがおすすめです」

虫よけスプレーの使い方にもポイントがあります。

「肌を守る虫よけスプレーは、吹きかけたあとに手のひらでしっかり塗り広げることが大切です。塗りムラがあると、その部分を狙われてしまいます」

また、意外な対策としては「足の裏をふく」という方法も。

「皮膚の常在菌の種類が多いほど蚊に刺されやすいとされているため、足の裏を清潔にすると、蚊が寄ってくる数が減るといわれています」

蚊対策グッズのおすすめの選び方は

屋内の蚊対策には、電気式の蚊取り器や置き型の蚊取り器、蚊取り線香などさまざまなアイテムがあります。これらには効果の違いがあるのでしょうか。

「一概には言えませんが、置き型よりも電気式のほうが、熱を使って薬剤を強制的に拡散させるため、効果が安定する傾向があります」

一方で、電気式と蚊取り線香については、使用されている薬剤によって差があるそう。

「昔ながらの線香タイプは足元に置かないと効果が届きにくい場合もありますが、高性能なものだと半径3mほど離れていても効果を発揮するもの、また、屋外から蚊が侵入するのを防ぐ効果が期待できるものもあります」

●電気式蚊取り線香

電気式は薬剤が安定して広がるため、室内で長時間使用したり、窓をあけたときの侵入防止に適しています。

●蚊取り線香

電源不要で、煙による忌避効果もあるため、庭仕事やベランダ、キャンプなど屋外で活躍します。蚊取り線香は必ず「風上」に置くのが鉄則。煙が風に乗って広がることで、周囲をバリアすることができます。夕暮れ時など蚊が活発になる少し前から焚き始めると、より効果的。

●つり下げ式の虫よけ

玄関やドアまわり、あみ戸など、ピンポイントで虫よけしたい場所に向いています。電気が不要で長期間使えるため、予防目的にもおすすめです。

梅雨から夏にかけて増えやすい蚊。今のうちに家のまわりをチェックして、早めに対策してみてはいかがでしょうか。

※ 蚊取り線香や虫よけグッズは、通常の使用方法であれば、水生動物を含むペットへの影響はほとんどないとされています。ただし、閉め切った部屋や狭い空間で使用する場合は、定期的に換気を行うようにしましょう