フランスのパリと日本と二拠点で暮らす杏さんは、3人の子育て真っただ中。昨年には、現在放送・配信中の日本×フィンランド共同製作ドラマ「連続ドラマW BLOOD & SWEAT」の撮影のため、家族でフィンランドに3か月間短期移住しました。今回は、海外での子育てのことや、子育てと仕事を両立するために意識していることなどについて、お話を伺いました。

3人きょうだい、ひとりひとりと向き合う時間を大切に

日本とフィンランドの共同製作ドラマ「BLOOD & SWEAT」は、国境を超えた連続猟奇殺人事件を追うクライムサスペンス。今作でフィンランドを代表する俳優ヤスペル・ペーコネンさんとともにダブル主演を務めた杏さんは、家族でフィンランドに短期移住し撮影に臨みました。

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「約3か月のフィンランド生活でも、子どもが3人というのはじつは安心する面もありました。同じ気持ちのきょうだいがいるというのは、寂しさも、楽しさもわけ合えるし、慣れない場所でもなんだか楽しそうというか。子どもが3人私の元に生まれてきてくれたことは、たまたまではあるのですが、恵まれていると感じました」(杏さん、以下同)

一方で、3人いるからこそ意識していることもあるといいます。

「双子と年子なので、赤ちゃん時代から、ほとんどひとりになる場面がないんです。3人の子どもたちがそれぞれ抱っこしてほしがっても、かなえてあげられない状況でした。だからこそ、それぞれが親と1対1で向き合う時間をつくることは意識するようにしています。きょうだいといっても、個性はそれぞれ。フランスはバカンスが多いので、休みはしっかり取れるのですが、冬休みには3人の子どもたちそれぞれ1人ずつとの旅行を計画しました」

得意を伸ばす教育を重視するフランス

フランスでの子育ては、12歳以下が外出する際は親が必ず同伴しなければならないなど、日本とはかなり違います。学校は土日のほかに、水曜日も休みなのだそう。

「月火に学校に行けば、水曜日には休みというのは、ちょっとホッとできるという感じはします。ただ、日本の小学校では、勉強科目のほかに体育や美術、音楽など、まんべんなく学べるけれど、フランスではそういった科目はあまりないので、やりたい子は、自分で習いにいくんですよ」

このような日本とフランスでの違いを、杏さんはどのように受け止めているのでしょうか?

「サッカーならサッカー、バレエならバレエなど、得意なことに特化してたくさん時間をとることができるのが、フランスの教育の特徴と言えるかもしれません。親は学校の送り迎えに加えて習いごとの送り迎えもしなければいけないので、負担は大きいのですが…」

まもなく「プレ思春期」を迎える子どもたち

子どもたちはそろそろ「プレ思春期」に。これまでとは違った悩みも生まれてきそうです。

「機嫌が悪そうだなとか、すごく言い返してくるなと感じたりすることも増えるようになりました。心と体のバランスが追いついてない感覚なのかな、と。今のところわが家はおこづかい制ではないのですが、おこづかいをどうするかや、携帯電話をもたせる時期などについても考えることがあります。それと、フランスで暮らしていると子どもがひとりで外出することに免疫がなくて、今後子どもたちがフラッとひとりで出かけたりするのかと思うと、心配ごとが増えそうです」

寝る前の1時間は趣味の「パズル」タイム

そんな杏さんの自分時間は、夜、子どもが寝たあとの1時間ほど。趣味のパズルに熱中するなど、好きなことをして過ごします。

「以前は寝る前にも仕事をしたりしていたのですが、結局集中できないし、寝つきが悪くなるのでやめました。夜はリラックスしてよく眠り、そして、ときどき気がついたときにストレッチをして体を動かし、自分自身の心と体も健やかであるよう、心がけています」