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中華圏の旧正月、いわゆる春節がスタートしました。例年、多くの中国人観光客でにぎわう大分県内ですが、今年は中国政府による渡航自粛要請の影響で、その数は激減。かつての“爆買い”の主役が不在となるなか、観光地の光景にある変化が起きています。

【写真を見る】消えた“爆買い”の主役 中国客7割減でもホテル『満室』のわけ 新たな「春節」の光景

「中国人見受けられず…静か」

井口キャスター:
「由布市にある湯の坪街道は、平日にもかかわらず多くの観光客で混雑しています。外国語がたくさん飛び交っていて、インバウンド客が多い印象です」

中国の春節期間、前後40日間で過去最多の延べ95億人が移動する見通しです。しかし、日本への渡航自粛要請もあり、観光客の顔ぶれを聞くと――。

外国人観光客:
「インドネシアから来ました」
「台湾です」「韓国から来ました」

店の関係者:
「中国人の方はいらっしゃらない感じが見受けられます」
「昨年あたりは中国の方かなという人はいたけど、きょうは静かですね」

中国客は激減も…他地域がカバー

周辺の大型バス駐車場でも例年と比べて変化が見られます。

九州湯布院リゾート 吉野京子部長:
「渡航自粛前は、そこそこ入っていたんですけど、半分くらいに減りました。台湾の方が増えたので、全体的に見たらそんなに影響は出ていません」

県によりますと、1月の中国人宿泊客は3000人余りで、去年から7割以上減少。ただ、インバウンド全体に占める中国の割合は1割程度で、影響は限定的とみられています。

1日約500人が訪れる別府市の観光案内所。中国人観光客は去年より4分の1に減っているものの、旧正月を祝う中華圏や東南アジアの観光客が増加しています。

台湾からの観光客:
「7日間日本に滞在します。温泉が楽しみです」

マレーシアからの観光客:
「家族10人で来ました。観光は最高!日本大好きです」

韓国からの観光客:
「地獄めぐりと杉乃井ホテルが楽しかった。グッドです!」

観光案内所 斉藤由恵さん:
「以前の春節は中国の方でいっぱいだったのが、逆に他の地域の方もたくさん来ていただけるようになったので、来年、再来年はもっと広がるのではないかと思っています」

人気は「グミ」と「医薬品」

別府市の商業施設「ゆめタウン」には連日、海外の観光バスが立ち寄ります。春節期間中は1日2便の団体客が訪れ、買い物を楽しんでいました。

韓国からの観光客:
「チョコレートとハイチュウを買いました」
「食べ物を中心に醤油や調味料、ラーメンやビールを買いました」

SNSで話題となった菓子や医薬品がお土産として人気を集めていて、「ゆめタウン」では去年の免税売上が過去最高を記録。今年もさらなるインバウンド需要に期待を寄せています。

ゆめタウン別府 岩本富由子さん:
「日本のお土産としてグミを買われる方が非常に多いです。湿布や胃薬、風邪薬なども多いです。観光客が増えているので非常に期待が高いです」

3月までホテル満室…新たなインバウンドの形

2022年にオープンした別府市のホテルでも、台湾や韓国の観光客で連日満室に。インバウンド客が宿泊者の半数を占めています。連泊する外国人観光客も多く、3月まで予約で埋まっているということです。

MURE Beppu 本郷楓マネージャー:
「冬の閑散期に春節の時期がかぶっているので、海外のお客様から予約をいただいてるので、すごくありがたいです。もっと海外の方に利用してもらい、にぎわってほしいと思います」

去年1年間の大分県内の外国人宿泊者数は120万人近くに上り、過去最多を更新。特定の国に頼りすぎない新たなインバウンドの形が、大分の観光をさらに押し上げていきそうです。