ニューストップ
>
IT 経済ニュース
>
ITビジネスニュース
>
ストリーミング、 AI 、広告規制--「未回収の論点」が残った2025年を…
ストリーミング、 AI 、広告規制--「未回収の論点」が残った2025年を振り返る
ストリーミング、 AI 、広告規制--「未回収の論点」が残った2025年を振り返る
記事のポイント2025年は多くの重要テーマが結論に至らず、後年に影響を残す年となった。ストリーミング、AI、広告規制などで業界構造の転換が加速した。未回収の論点は2026年のメディアとマーケティングを左右する。
Digidayのニュース担当エグゼクティブエディターであるセブ・ジョセフ氏によれば、2025年は「未回収の論点(loose ends)が残った1年」であったという。ジョセフ氏は、マネージングエディターのサラ・ジャーデ氏とともに、Digiday Podcastのホストであるキメコ・マッコイ氏、ティム・ピーターソン氏と番組に参加し、そうした未回収の論点を整理し、そのうちどれが2026年に収束する可能性があるのかを検討した。未回収の論点には、Netflixによるワーナー・ブラザース・ディスカバリー(Warner Bros. Discovery)のスタジオ事業およびストリーミング事業の買収計画、WPPの再建計画、TikTokの米国事業のスピンオフ、ChatGPTが投入すると見込まれている広告プロダクト、そしてそれに伴って注目されるGoogleのアドテク反トラスト裁判における是正措置などが含まれる。「2025年は間違いなく、あとになって振り返ったときに、渦中にいる今感じている以上に、はるかに重要な年だったと思えるような1年になるだろう。米国でGoogleが巻き込まれた2つの反トラスト訴訟から、OpenAIの進化する事業モデル、そして最終的には実現に至らなかったいくつかの変化まで、今年は本当に多くの転換が起きた」とジョセフ氏は語った。こうした変化は、2026年に向かうメディア業界やマーケティング業界全体に波及していくことになる。そのため、2025年における主要な動きを振り返るには、今がちょうどよいタイミングである。以下は、対談のなかからいくつかのハイライトを抜粋したものであり、分量と明瞭さのために編集されている。Subscribe: Apple Podcasts | Spotify
ストリーミングがテレビのバトンを引き継ぐ ――ピーターソン氏:Netflixとワーナー・ブラザース・ディスカバリーの動きは言うまでもなく非常に大きな出来事だ。パラマウント(Paramount)もついに売却された。さらに、単体のESPNストリーミングサービスがようやく立ち上がり、フォックス(Fox)も独自のストリーミングサービスを開始した。そしてAmazonはNBAの放映権を獲得し、NBCユニバーサル(NBCUniversal)もピーコック(Peacock)でNBAの試合を配信することになった。2025年のテレビの未来を象徴するこうした動きを振り返ると、2025年は、従来型テレビからストリーミングへとバトンが正式に手渡された年だったように感じる。エージェンシーはAI時代への備えを進める ――ジャーデ氏:2026年に向けて、エージェンシーがAIの利用にどう課金していくのかという点ほど、先行きが見えない論点はない。大手エージェンシー・ホールディングカンパニーのモデルは、多くの意味ですでに破綻している。しかし今、そのモデルは、AIをどのように組み込み、その技術をどのように課金・ライセンス提供していくのかという観点で、強いプレッシャーテストにさらされている。全体として非常に複雑で、混沌とした状況である。ショート動画に訪れた「AIスロップ」の時代 ――マッコイ氏:私が気になっているのは、これらの動きのどこまでが広告主を引きつけるためのものなのかという点だ。AIを使って、キーボードに向かって行うクリエイティブ作業の量を減らそうという議論がこれまでにもあった。そして、ディズニー(Disney)とOpenAIの契約は、まさにその象徴だと思う。一方で、AIスロップという概念が我々の文化的言語感覚の中に入り込んできた今、ユーザーを「フィードの中にAIが存在する」ことに慣れさせようとしている側面が、どれほどあるのかも考えさせられる。「サードパーティCookie消滅の終わり」の終わり ――ジョセフ氏:ほぼ当初から、これは実現しないだろうという感触があった。あまりにも不透明で、これほど巨大かつ複雑な計画が実際にどのように進むのかについて、具体的な説明が欠けていた。ただ1つ信じられていたのは、Googleがこの計画をあれほど公に掲げていた以上、後戻りはできないはずだ、という点だった。しかし最終的にGoogleは撤回した。業界をガスライティングし、企業に数百万ドルを投じて技術開発やプロダクトロードマップの転換を迫った挙げ句、「やはり実行しない」と言ったのである。[原文:‘A year of loose ends’: Digiday editors share top takeaways from 2025]Tim Peterson(翻訳、編集:藏西隆介)