「人生」の2文字が店名に付く“人生応援レストラン”4選 名古屋で食べた「皿台湾」はボリュームがすごかった
好きなテレビ番組のひとつに『人生最高レストラン』(TBS系)があります。著名人が人生の転機に出合った飲食店を紹介するもので、自分だったらどこかなぁ、など考えながら土曜の夜を過ごしています。そんなのんびりしたある週末、そーいえば店名に「人生」がつくお店、何軒か行ったなぁ、とふと思い出しました。ということで今回は夏休み企画第3弾。題して「人生応援レストラン」。人生を応援してくれる全国の4店をご紹介します。夏休みにゆっくり人生を考える方も多いようです。どうぞこの機会に「人生応援レストラン」を訪問されてはいかがでしょうか?
茨城・常総『拉麺人生』から『時代遅れ』へ、「昭和の中華そば」に言うことなし
最初にご紹介するのは、茨城県常総市にある『拉麺人生』です。取手から出ている「関東電鉄」の「水海道(みつかいどう)」駅から歩いて15分ほどの場所にあります。訪問当日は生憎の雨だったので駅からタクシーで向かうことにしました。運転手さんも知っている有名店なのですが、利根川を渡ってお店に到着すると、なんと「臨時休業」の看板が。遠く水海道まで来たのに、こんなことがあるとは!

がっくり肩を落としたのもつかの間、運転手さんが「ここのマスターのお父さんが近くにお店をやってますよ。そこ行きますか?」と一言。何でも『拉麺人生』の先代店主は息子に店を譲り、今は別の場所でラーメン屋さんを営んでいることのこと。捨てる神あれば拾う神あり。人生って面白いもんです。お店の名前は『時代遅れ』。父親の人生が垣間見れる店名です。

注文したのは店名にぴったりの「昭和の中華そば」。具はチャーシュー、なると、メンマ、ノリ、ワカメ、と昔ながらのラーメンの定番がならび、味はあっさり、麺は細麺。今風のラーメンからすれば時代遅れかも知れませんが、昭和生まれの筆者には言うことありません。まさに「人間万事塞翁が馬」の水海道ラーメンツアーでした。

甲府『人生食堂 こばやし』名物「チャーシューエッグ丼」の「アタマのみ」
続いてご紹介するのは、甲府市にある『人生食堂 こばやし』です。ここでも筆者は人生の辛酸を味わいます。
最初の訪問時、念のため電話をかけ、17時開店を確認のした上で、うかがいました。まさか食堂で、しかも土曜日とはいえ17時に満席ってこともなかろう、と余裕でのれんをくぐったところ、グループ客が多く、テーブル席は既に埋まっています。カウンターは空いていたので、座ろうとすると店主が、「ここも予約入ってるんすよ」と一言。苦し紛れに「さっき電話したものなんですけど…」と言うと、「あの後予約が入ってしまいまして」とのこと。

な、なんと…。電話した時に予約すれば良かったのか!!、と茫然自失。自分の詰めの甘さを大反省したのであります。数カ月後、リベンジで訪問。前日に予約し、当日もこれでもか!と電話確認。準備万端で伺いやっと食事をいただくことができました。
最初に注文したのは、当店の名物「チャーシューエッグ丼」の「アタマのみ」。簡単に言うと「チャーシューエッグ」の単品ですね。まずはそれをツマミにビールを頂きます。少し酔った頭に前回の失敗が頭をよぎり、やっと入れた喜びを噛みしめました。

続いて頼んだのが「皿台湾」。どんな食事か想像がつかない面白そうなメニューにひかれつい注文。実際、なんとも不思議な料理です。目前に広がるのはもやしとニラとミンチのピリカラ炒め。下に麺があるようです。たしかに台湾にはありそうな食事ですね。これが抜群に美味しい。茹でた麺に調味料を絡ませ、その上に具材を乗せている感じです。麺がほどよくピリカラ野菜にマッチし、またビールが進みます。

「皿台湾って何だろう?」と気になって調べてみると、名古屋の飲食店が発祥のようです。これは行かねばなりません。こうしてまた人生の旅に出ることになります。
名古屋『八剱ROCK 人生餃子』の「皿台湾」はチャーシューがトロトロ
それから数カ月後の土曜日、訪問したのは「皿台湾」発祥のお店と言われる『八剱(はちけん)ROCK 人生餃子』(名古屋市中村区八剱町)です。当店は餃子とラーメンで人気のお店だったのですが、ラーメンだとすぐスープが売り切れてしまうので、スープがいらない「皿台湾」に行きついたとか。それが大当たりで連日大行列のようです。
わざわざ名古屋まで行ったのに休業だったり「皿台湾」が売り切れだったりしたらシャレになりません。過去の失敗を繰り返さないように1カ月くらい前から綿密な準備を始めました。
まず同店の公式サイトによれば、土曜日は営業しているようです。あとは臨時休業にならないよう願うばかり。次にいかに確実に「皿台湾」を食べることができるか。そうこう調べていたら、3週間前から予約できるファストパスシステムがあることが判明しました。これはラッキー、もちろん追加料金は発生しますが安心感には変えられません。
かくして、無事「皿台湾」をいただくことができました。本場の皿台湾は、『人生食堂 こばやし』以上にボリューミー。チャーシューを乗っけたからかも知れませんが、一人では食べきれない量です。ただ、そのチャーシューがトロトロで美味しいこと。当店ではチャーシューお持ち帰りもあり、2袋も買ってしまいました(笑)。
店名にもなっている餃子は小ぶりでニンニクが効いており、皿台湾やビールとの相性も抜群です。ちなみに、「皿台湾」の名称は「お皿に乗った台湾ラーメン」という意味で命名したそうです。甲府の食堂で出会った不思議な料理に惹かれ名古屋の発祥の地へ。そして美味しいものにまた巡り合える。これも人生ですね。
『人生ポチャ』で味わう韓国料理
最後に東京にも「人生応援レストラン」がありますのでサクっとご紹介します。JR渋谷駅からほど近いビルにある『人生ポチャ』です。「ポチャ」は韓国語で屋台の飲食店をさします。日本人にとってはゴルフの「池ポチャ」など「水に落ちる音」であまり縁起がよくありませんが(笑)、人生山あり谷あり水に落ちることもあり。

そんな人生をキンパからサムギョプサルまで、韓国モード満載のワイワイ酒場で語り合ってはいかがでしょうか!

「禍福は糾える縄の如し」…居酒屋の縄のれんを見つめたい
以上、「人生」が店名についた名店4選でした。備えあれば憂いなし、皆さまも飲食店に訪問の際は、しっかり事前確認、事前予約をお願いします。
一方で、「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如(ごと)し」(幸不幸はよりあっている縄のようなもの、いいこともあれば、悪いこともある)「七転び八起き」、何があっても前向きな気持ちが大事ですね。それぞれのお店でそんな人生訓をいただいた気がします。有難うございました。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。旅と食とビールと競馬をこよなく愛する。ツーリングとゴルフも趣味。ツーリングの成果でダイエットにも成功。





