企業を成功に導き、社会課題も解決!EYストラテジー・アンド・コンサルティング 吉川 聡氏に聞く、新時代のコンサルティングファーム
※東大新聞オンライン
https://www.todaishimbun.org/2023ranking_20240823/
―― ストレートな質問で恐縮ですが、23年度と24年度の売上や成長について教えてください。
吉川氏:23年度は812億円、24年度は6月末で締めた数字で955億円です。コンサルティング部門と戦略やM&A支援を行う部門が統合され、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)として業務を開始したのが2020年であり、今期で5年目を迎えます。数値的には約3.3倍に成長しました。
―― 24年度の採用実績と、25年度の採用計画について教えてください。
吉川氏:採用目標はおよそ1,000名で、今期も同様の予定です。新卒が3割強で、残りが中途採用です。未経験採用は全体からみると多くはありません。また、中途採用では競業他社からの転職組が多いです。
―― なぜ、東大生に人気があるのでしょうか。また、競合他社のコンサル会社も人気が高い中、貴社が選ばれる理由と、コンサル会社が学生から支持される理由を教えてください。
吉川氏:詳細はぜひ東大生に直接尋ねていただきたいですが、考えられる理由はいくつかあります。背景として、東大に限らずコンサルティングファームの人気が全体的に高まっていることが挙げられます。東大では2022年頃からその傾向が顕著になり、徐々に人気が上昇してきました。
EYSCは昨年度、東大生の就職先ランキングで11位、院生では18位でした。これまでの継続的な採用に関する弊社の取り組みが今回の1位につながったと考えています。コンサルティングファームは業界全体として人気が高い一方で、順位の変動が激しい特徴があります。1位という結果は非常に名誉なことであり、反響も大きく、我々にとって励みになりますので、今後も常に上位ランクにいたいと考えています。
「Building a better working world 〜より良い社会の構築を目指して」は、以前から掲げている我々のパーパス(存在意義)です。コンサルティングファームでパーパスを明示したのは我々が初めてと言われています。単純な売上の追求ではなく、自らの仕事を社会課題の解決に活かすというコンセプトが根幹にあります。
さらに、我々は包括的なソリューションを提供できる点も強みです。たとえば、中国等のカントリーリスクによる他国への工場移転に伴う費用、人事上のリスク、タックスや不動産との連携などを、一社の中で解決できる体制が整っています。また、観光庁やデジタル庁が推進する情報共有や観光大国日本におけるオーバーツーリズム問題への取り組みも進めています。
日経225企業の半数がオーナー企業であり、少子高齢化に伴う事業承継は大きな課題となっています。我々はパーパスを基に具体的な取り組みを進め、こうした課題解決が東大生だけでなく、他大学の学生からも共感を得ていると考えています。
次に、ダイバーシティとウェルビーイングへの取り組みです。我々は、女性を含めた社員全体の立場に立った施策を推進しています。スタッフ層のみならず、管理職の負担軽減も考えて、率先して効率よいシステムを導入したり、オペレーションの負荷を減らす取り組みもしております。