パパ・ママ500名が選んだ「コミュニケーション能力が育つ漫画」ランキング

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イラスト・マンガ教室egacoを運営する合同会社Smiles.が、20代から50代のパパ・ママを対象に「コミュニケーション能力が育つ漫画」についての調査を実施した。

パパ・ママが子どものコミュニケーション能力が伸びると感じた漫画のタイトル
1位:ハイキュー
2位:キングダム
3位:鬼滅の刃
4位:ワンピース
5位:スラムダンク/アンパンマン

調査結果によると、子どもが読んでいる漫画の中で「コミュニケーション能力が育つ」と感じた作品として最も支持を集めたのは『ハイキュー!!』だった。バレーボールを題材にしており、チームメイトとの協力や対話を通じて成長する姿が描かれている。特に、主人公たちが困難を乗り越える過程でのコミュニケーションや友情の描写が、読者に共感を呼び起こし、コミュニケーション能力の育成に寄与していると考えられている。

続いて2位には『キングダム』がランクイン。こちらは、中国の春秋戦国時代を舞台にした作品で、戦場での戦略やリーダーシップ、仲間との信頼関係が重要なテーマだ。戦略や交渉術、組織内のコミュニケーションが描かれており、これが子どもたちのコミュニケーション能力向上に繋がっていると評価されている。

3位には社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』が選ばれた。この作品は、家族愛や仲間との絆を強調し、キャラクター同士の深い対話や感情の交流が多く描かれている。その影響で、読者に強い印象を与えているようだ。

4位には『ワンピース』が登場。友情や仲間同士の絆を強く描いた作品で、特に協力や信頼関係を築くことの重要性を学ぶきっかけとなっている。この作品は長期にわたって連載されているため、幅広い年齢層の支持を受けている。

5位には『スラムダンク』と『アンパンマン』が同率でランクイン。『スラムダンク』はバスケットボールを題材にした作品で、チームプレイやリーダーシップを描いている。一方で『アンパンマン』は、他者を助けるというテーマを通じて思いやりや協調性といった基本的なコミュニケーションスキルの重要性を伝えている。

子どもが普段読んでいる漫画のジャンル
さらに、調査では子どもが普段読んでいる漫画のジャンルについても質問が行われた。結果、SF・ファンタジー・神話ジャンルが最も人気で、全体の26.8%の回答者がこのジャンルを選んだ。これは非日常的な物語への需要が高まっていることを示している。

一方、ギャグ・コメディー(23.4%)やスポーツ(23%)ジャンルも高い支持を受けており、特に若年層を中心にこれらのジャンルが人気を博していることが考えられる。反対に、ホラー(6.4%)やグルメ(5.4%)、ギャンブル(3.8%)といったジャンルは比較的支持が少なく、特定のニッチな層に向けた作品であることが明らかとなった。

子どもが漫画を読む時間
調査の結果、最も多かったのが「ほとんど読まない」という回答で、48.8%に達した。この数字は、保護者が子どもの漫画利用に対して一定の制限や管理を行っていることを示唆している。この傾向は年齢によるバラつきはあまり見られず、全体的に子どもたちの読書時間が限られていることが分かる。

次に多かったのは「毎日30分未満」で、29.6%の回答があった。これは、多くの子どもが忙しい日常の中で短い時間を利用して漫画を楽しんでいることを示しており、特に日常生活の合間や就寝前のリラックス時間に漫画を読む傾向が強いと思われる。
「毎日30分〜1時間未満」と回答したのは16.8%で、こちらは比較的まとまった時間を漫画に費やしている層だ。これらの子どもたちは、ストーリーに没頭しやすく、漫画の世界に深く関わる時間が確保されていると考えられる。

一方で、「毎日1時間〜2時間未満」の回答はわずか3.8%、「毎日2時間以上」の回答は1%にとどまった。これらの結果から、長時間にわたって漫画を読んでいる子どもは少数派であり、多くの家庭で読書時間が一定の枠内に収まっていることが明らかだ。これは学業や他の活動とのバランスを保つための意識が影響していると推察される。

子どものコミュニケーション能力に、漫画はどの程度影響を与えていると感じるか
次に、保護者からの意見を基に、漫画が子どものコミュニケーション能力にどの程度影響を与えているかについての調査結果が明らかになった。

「影響していない」と回答した人が39.8%、「あまり影響していない」が32%と、約7割の保護者が漫画が子どものコミュニケーション能力に大きな影響を与えていないと感じている。この結果から、漫画は単なる娯楽として認識されがちであることがわかる。

一方で、「影響している」との回答は22.6%、「非常に影響している」との回答は5.6%であり、漫画の影響を肯定的に捉える保護者も存在する。特に、物語を通じて共感力や対話スキルを養う手助けをしていると感じる保護者もいるため、一定の肯定的な意見があることも見逃せない。
このように、漫画がコミュニケーション能力に与える影響については意見が分かれている。キャラクター間のやり取りが子どもの人間関係の築き方や表現力に影響を与えると考える保護者もいる一方で、多くは漫画を娯楽として捉え、その影響を感じていないことが見受けられる。

調査概要
- 調査タイトル:子どものコミュニケーション能力が育つ漫画調査
- 調査期間:2024年8月16日(金)
- 調査方法:WEBアンケート調査
- 調査人数:500名
- 調査対象:20代〜50代のパパ・ママ
- 引用元:https://comic.smiles55.jp/guide/21807/