楽天時代の大久保氏(2014年編集部撮影)

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プロ野球巨人の元コーチで野球解説者のデーブ大久保氏(56)が2023年11月9日にユーチューブを更新し、巨人・小林誠司捕手(34)の必要性を訴えた。4年契約の最終年となった今季は大城卓三捕手(30)、岸田行倫捕手(27)に次ぐ3番手捕手として起用され、21試合に出場。8打数1安打で打率は.125だった。

大久保氏は打撃チーフコーチとして1年間小林を指導し、原辰徳監督(65)の退任に伴い今オフに退団した。現役時代は西武と巨人でプレーし、引退後は西武の打撃コーチを経て楽天の監督に就任。原監督に招へいされ、23年から巨人の1軍打撃チーフコーチとなった。

「小林はゲームを作ってくれるキャッチャー」

大久保氏は「今までたくさんの選手と知り合ったけど試合出なくてもあれだけ練習する選手に初めて会った。尊敬する。誠司の最大の特徴は自分を曲げない」と、小林の野球に取り組む姿勢を絶賛し、「監督をやらせたいぐらいの人間。俺がオーナーなら。あれだけ愚痴も言わず必死に練習して人をけなさない」と人間性にも触れた。

捕手としても評価しており、全幅の信頼を置いている。コーチ時代は守備に関して指導することはなかったというが、捕手出身として小林の安定感を次のように語った。

「戦力的にはゲームを作ってくれるキャッチャー。リードしている時に1点差、2点差でキャッチャーを代えるのはすごく怖い。流れが変わるから。簡単に言えば大久保家から小林家になるくらいゲームが変わる。でも誠司なら任せられる。小林家が入ってきてもまったく大久保家の邪魔にならない。大城家の邪魔にならない。キャプテンシーもあるからピッチャーのせいにしない。あいつはもったいないと思う」

「トレードで出してあげたほうが良い」「でもいないと困る」

ここ4年間で出場機会が激減し、20年は10試合、21年は64試合、22年は60試合にとどまった。1億円(金額は推定)の高額年俸ながら今季の出場は21試合。課題の打撃は改善が見られず、この4年間の最高打率は昨季の.148だった。

大久保氏は「トレードで出してあげたほうが良いと思う、誠司のために。でもいないと困る。3番手が山瀬(慎之助)になる。キャッチャーとしては使えるが、バッティングが良くなってきたとはいえ、まだまだ1軍ではない。将来レギュラーにするにはゲームをこなさないといけない。ゲームをこなすとなると誠司がいてくれると(助かる)」と小林の必要性を訴えた。