街の治安を守る警察官には常に毅然とした態度でいてほしいものですが、たまの息抜き程度であれば許されても問題ないはずです。ロサンゼルスのとある警察官は度を超えた息抜きをしてしまったようで、なんと強盗事件を無視してスマートフォンゲームの「ポケモンGO」で遊んでいたとのこと。これまで文書でしか語られてこなかったこのエピソードですが、このほど初めて動画が公開されました。

CF17-000915@20170415160912.mpg.mp4 - NextRequest - Modern FOIA & Public Records Request Software

https://lacity.nextrequest.com/documents/25390774

LAPD releases video of officers who ignored robbery to play Pokémon - Los Angeles Times

https://www.latimes.com/california/story/2023-10-07/lapd-releases-video-of-officers-who-ignored-robbery-to-play-pokemon-go

2017年4月15日、ロサンゼルス市クレンショー地区のショッピングモールで強盗事件が発生しました。この日は勤務中の警察官がみな忙しくしている日で、ロサンゼルス市警がパトロール中の警察官に応援を要請したと伝えられています。

応援要請があったとき、ルイス・ロザーノ巡査とエリック・ミッチェル巡査は現場から200ヤード(約180メートル)も離れていない場所に駐車していたとのこと。しかし、2人は「ポケモンGO」に熱中するあまり、応援要請を無視しました。



実はこのとき、パトカーに設置されたダッシュカムが作動していて、2人の様子をしっかり撮影していました。録画には20分以上にわたってゲームについて語り合う2人の声が入っていたほか、ロザーノ巡査が「助けたくはない」と発言した瞬間も記録されていました。

Video shows Los Angeles police officers ignore call, play Pokémon GO instead - YouTube

要請を受けなかったことを後にとがめられた2人は「大音量の音楽が流れる公園で地域住民と交流していたので、無線には気づかなかった」と答えたそうですが、残念ながらすぐにウソがばれてしまいます。

2人は「私的な会話の録画を調べるのは署の規則違反だ」「取り調べに際し不適切な対応を受けた」と反論しましたが、2018年、懲戒委員会が全会一致で2人の解雇を決定しました。