脳死判定された牧師の男性(画像は『LADbible 2022年9月4日付「Man who was pronounced brain dead moves just minutes before organ removal」(Credit: Megan Marlow)』のスクリーンショット)

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法的に脳死と判定された牧師の男性が先月末、臓器受容者を探している最中に体をピクピク動かした。男性の脳死はその後撤回されており、家族は「神様が起こした奇跡」と信じ祈りを捧げているという。『LADbible』などが伝えている。

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米ノースカロライナ州在住の3児の父ライアン・マーローさん(Ryan Marlow、37)は先月、リステリア菌に汚染された食べ物を摂取して感染症を患い、ウィンストン・セーラムの「エイトリアム・ヘルス・ウェイク・フォレスト・バプティスト・メディカル・センター(Atrium Health Wake Forest Baptist Medical Center)」に2週間入院した。

リステリア菌は通常、健康な人が感染すると軽症で済むことが多いが、ライアンさんは重症で入院中に脳が腫れ、昏睡状態に陥った。そして先月27日、医師はライアンさんが法的に脳死と判定される状態にあると判断し、妻メーガンさん(Megan)に「夫が亡くなったこと」「臓器移植のドナー登録をしているため、受容者が見つかるまで生命維持装置に繋いでおくこと」を伝えた。

メーガンさんは、その後の2日間を6歳未満の3人の子供たちと自宅で過ごすと翌日、臓器摘出を控えた夫に最期の別れを告げるため病院に向かった。

ところが先に到着していた姪から、信じられないような話を聞かされた。

メーガンさんは「姪に『ライアンの前で子供たち3人の動画を流したら、足がピクピク動いた』と言われたの!」と明かすと、こう続けた。

「当時廊下には、臓器移植チームのスタッフが待機していて。私は看護師に『全てを中止にして、夫が本当に脳死したのか今すぐ検査をして欲しい』と伝えたわ!」

こうして行われた検査の結果、ライアンさんの脳内には血液が流れていることが判明、深い昏睡状態ではあるものの、脳死が撤回されたのだった。

なおメーガンさんはこの検査以来、Facebookのライブ配信を利用してライアンさんの状態を伝えており、「夫は体がピクピク動き、心拍数の上昇がみられるけど、呼びかけに対しての反応はなくてね。医師には『脳の損傷が酷く、回復することはないだろう』と言われているの」と明かしている。

それでもメーガンさんは希望を捨てず、最後にこう述べた。

「夫のことは神様がここに留めてくれたと思っている。私はきっと2度目の奇跡が起きると信じ、日々祈りを捧げているわ。」

なおこのニュースには「脳死でも体がピクピク動くのはよくあると聞く」「本当はまだ生きているのに、臓器を摘出されるケースがかなりあるのでは?」「世の中には臓器をどうしても摘出したい医者がいるということ」「まだ若いのに、いったい何を食べてリステリア症になったのだろう」「この男性は必要とされている。どうか回復して欲しい」「奇跡はあると信じたい」「私も祈りを捧げるよ」といった様々なコメントが届いている。

ちなみにイギリスでは昨年、事故により脳死と宣告された男性が、奇跡的に臓器移植手術の数時間前に自発呼吸を始め、目覚ましい回復を見せていた。

画像は『LADbible 2022年9月4日付「Man who was pronounced brain dead moves just minutes before organ removal」(Credit: Megan Marlow)』『New York Post 2022年9月5日付「‘Dead’ pastor shocks docs with ‘miracle’ movement just before organs are harvested」(Grace Baptist Church)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)