『ガールズオーディション2011』でグランプリを受賞し芸能界入りした女優・小芝風花。デビュー10周年を迎える年でもあった2021年は、『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)で第109回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演女優賞を受賞するなど、女優としてさらなる飛躍を遂げる一年となった。

昨年12月9日に東京・明治記念館で行われた、オスカープロモーション所属のタレントが集う毎年恒例マスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」終了後、その小芝に2021年の振り返りと2022年の抱負、そして『彼女はキレイだった』終了後も続く共演者たちとの交流について話を聞いた。

「晴れ着撮影会」に参加した小芝風花 撮影:宮川朋久


――小芝さんが晴れ着撮影会に初参加してから今年で10年。すっかり恒例の行事ですね。

「今年も終わっちゃうのか〜」と、ここに来るたびに思います(笑)。

――2021年は『彼女はキレイだった』で主演女優賞を受賞したりと、女優として特別な一年になったのではないでしょうか?

『彼女はキレイだった』(以下『カノキレ』)という作品で賞も頂けて、本当に実りのある一年でした。撮影もとても楽しかったです!

台本も面白いですし、自分が演じさせていただいた役柄も好きだし、スタッフ、キャスト、みんながこの作品を良いものにしたいという気持ちと、皆さんにちゃんと届けたいという気持ちを持っていました。みんなの熱量がすごく高くて、「この現場にいれることが幸せ」って思うくらい。そういう作品で賞として形に残していただけたのは本当に嬉しかったです。

――本当に良いドラマでしたし、キャストの皆さんの仲の良さも伝わってきました。ドラマの取材会では、撮影中、中島健人さんから口内炎のお薬を、貼る用と塗る用の2種類もらう神対応があったとも話されていて、そんなエピソードも聞けちゃうんだ! と感動しました(笑)。

あはは(笑)。中島さんも、赤楚(衛二)さんも、佐久間(由衣)さんも年上なのですが、そう感じないと言うか、同級生みたいに接してくださって。

――小芝さんからもバシバシとツッコミを入れているイメージがあります(笑)。

結構みんな変わってるところがあって(笑)。ボケてるつもりはないのにボケてしまってるメンバーなので、誰かがボケに回ると誰かしらがツッコミを入れていますね。

――佐久間さんがドラマ『最愛』(TBS系)の感想を『カノキレ』メンバーからもらったと話されているインタビュー記事も拝見したのですが、ドラマが終わってからも頻繁に連絡を取り合っているんですか?

あの記事ですね!

――思い当たる節が!?

実は、私はその時、別の作品の撮影中で、まだドラマを観れてなかったんですけど、由衣から電話がかかってきて「取材で『(『カノキレ』メンバーが)感想を送ってくれる』って話したら、風ちゃんの名前も載っちゃって! 『早く観て』って焦らせてるわけじゃないからね!」と訂正してくれました(笑)。

――そんな裏話が! ちゃんと観られましたか(笑)?

追っかけて、ちゃんと観ることができたので大丈夫です(笑)。そんな風に訂正の電話を入れてくれたりとか。最近はちょっとできてないんですけど、テレビ電話をしたこともあります。その時は、私がある作品の撮影で一杯一杯になっちゃって、赤楚くんと佐久間さんに愚痴を聞いてもらうっていう(笑)。

――アドバイスをくれたりするんですか?

いえ! とことん話を聞いて、「それはしんどいよね」「風ちゃんなら出来る! 頑張れ!」と励ましてくれました。私も喋るだけ喋ったらすごくスッキリして(笑)、「何かあったら私も聞くからね」と伝えました。

――『カノキレ』ファンとして、ただただホッコリとするエピソードを頂きました。ありがとうございます。では最後に2022年の抱負を教えていただけますか?

『彼女はキレイだった』に出演させていただいて、2021年に私のことを知ってくださった同世代の方もとても多くて、今が踏ん張り時と言うか、このまま応援していただけるように頑張らなきゃと思っていて。ありがたいことに新しいお仕事も頂けていて、プレッシャーもあるのですが、2022年も焦らず自分のペースを保ちながら、一つずつ楽しんで頑張っていきたいです。















■プロフィール

小芝風花(こしば・ふうか)

1997年4月16日生まれ。大阪府出身。2011年「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得。2012年にドラマ『息もできない夏』(フジテレビ系)で女優デビューを果たした。初主演映画『魔女の宅急便』(14)での演技が評価され、第57回ブルーリボン賞・新人賞を受賞。2021年は主演作『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』(テレビ朝日系)にて脚本家・橋部敦子氏が第39回向田邦子賞を、Sexy Zoneの中島健人とW主演を務めたドラマ『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジ系)で第109回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演女優賞を受賞した。2022年春には鹿児島発地域ドラマ『この花咲くや』(NHK・BSプレミアム、NHK鹿児島)で主演を務める。