米モデルナのロゴと、同社製新型コロナウイルスワクチンの小瓶と注射針(2020年11月18日撮影、資料写真)。(c)JOEL SAGET / AFP

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【AFP=時事】米製薬大手モデルナ(Moderna)は25日、同社製の新型コロナウイルスワクチンが英国と南アフリカの変異株に対しても有効であることが、実験で示されたと発表した。

 ただ南アフリカの変異株B.1.351に対して生成された中和活性の高い抗体は、従来株に比べ6分の1に減少。モデルナは今後、ワクチンのブースター(追加接種)を1回追加し投与回数を全3回とする方法の臨床試験(治験)を行うとし、南アフリカの変異株に対するブースターについてはすでに前臨床研究を開始したことを明らかにした。

 米エール大学(Yale University)の免疫生物学者、岩崎明子(Akiko Iwasaki)氏はツイッター(Twitter)で、「朗報だ」とした上で、他のワクチンメーカーもおそらく南アフリカの変異株に対するブースターを開発しているだろうとの見解を示した。

 一方、英ウォリック大学(University of Warwick)のウイルス学者、ローレンス・ヤング(Lawrence Young)氏は南アフリカ変異株に対する効果減少に「懸念」を示し、ワクチンの有効性と有効期間に影響が出る可能性があると指摘した。

 25日には米製薬大手メルク(Merck)が、新型コロナウイルスワクチンの2候補について、免疫反応が他のワクチンより劣ることから開発を中止すると発表。世界のワクチン開発競争は一歩後退した。開発が中止されたワクチンには仏パスツール研究所(Pasteur Institute)と共同開発していたものも含まれる。

【翻訳編集】AFPBB News

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