犬と猫、より恐ろしいのはどっちだ!
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 SF、ホラー、サスペンスといったジャンル映画に特化したスペインのシッチェス映画祭で上映された映画の中から、厳選した作品を日本で上映する「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020」。今年は人間を襲い、恐怖のドン底にたたき落とす狂気の“動物ホラー”2作もラインナップされている。

 1作目はスペイン発のサバイバルホラー『VS狂犬』。交通事故で麻痺を負った少女エレナは介護犬のアトスと林の中の一軒家で暮らすことになるが、アトスは謎のウイルスに感染して狂暴化……。片方の腕しか動かせず電動車いすに頼るしかないエレナと、神出鬼没に襲いくる狂犬の壮絶バトルが描かれる。

 2作目は北欧発のタイムループホラー『ココディ・ココダ』。愛娘を亡くした夫婦が関係を修復しようとキャンプに出掛けるも、3人のサイコパスと人喰い犬に襲われて惨殺されるところからスタート。それもエンドレスに何度も何度も……。無限ループの地獄絵図が起こる前兆のように白猫が登場し、夫婦をとんでもない目に遭わせていくことになる。

 昨年開催された本国スペインのシッチェス映画祭でも話題をかっさらった2本で、現地での賛否を聞きつけたキングレコードが買い付け、日本での公開実現に至ったのだという。人間をどこまでも追い詰める恐怖の存在として登場する犬と猫。より恐ろしいのはどちらなのか、注目だ。(編集部・市川遥)

「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020」はヒューマントラストシネマ渋谷・シネ・リーブル梅田にて10月30日〜11月12日、シネマスコーレにて今秋開催