国産の同じクラスとほぼ同価格で購入できるモデルが増えている

 一時期は本当に高嶺の花であった輸入車。しかし現在では国産の同クラスとそこまで変わらない価格で購入できるモデルも増えつつある。そこで今回は車両本体価格200万円台であるにもかかわらず、輸入車感バリバリの現行車をピックアップしてみたい。

1)BMW ミニ ONE(247万円〜)

 可愛らしい輸入車の代表格でもあるミニ。もはやボディサイズはミニとは言えないサイズまで肥大化してしまったが、同クラスのコンパクトカーと比べればそこまで大きくなってしまったというわけでもない。200万円台で狙えるONEはミニの中でも一番ベーシックなグレードで、3ドアモデルのほか5ドアモデルも選択できるところが魅力的。またスポーツグレードではないにもかかわらず3ドアモデルでは6速MTも選択できるので、3ペダル車にこだわりを持つユーザーにもオススメできる。

 個性的なルックスが最大の魅力のミニではあるが、豊富なオプションで自分好みの1台を作り上げようとするとあっという間に300万円台に突入してしまうのが嬉しくもあり、辛いところと言えるかもしれない。

2)ルノー カングー ZEN(254万6000円〜)

 こちらも愛らしいルックスとそのスペースユーティリティの高さで、仕事からレジャーで使う人まで幅広いユーザーに愛されているカングー。日本市場でのデビューは2009年ですでに10年が経過したモデルであるが、その人気は衰えることを知らない。

 毎年5月にはメーカー主導のイベント「カングージャンボリー」が開催されており、全国各地からカングーが一斉に集まる姿は壮観。このイベントに参加したいがためにカングーを乗り続けているコアなユーザーも少なくない。デビュー当初は1.6リッターNAエンジンを搭載していたが、現在は2リッター級の出力を持つ1.2リッターターボエンジンとなっており、2ペダルMTである6速EDCと6速MTを選ぶことができる。

個性的なデザインを持つ「これぞ輸入車」なモデルも!

3)JEEP レネゲード(299万円〜)

 JEEPらしいルックスはそのままに、日本で乗るにも困らないジャストサイズのボディを持ち合わせているレネゲード。アメ車、かつジープということで、本格的なハードな乗り味を想像する人もいるかもしれないが、じつはフィアット500Xの兄弟車であり、いわゆるクロスオーバーSUVとなっている。

 200万円台で狙えるのは一番ベーシックな「LONGITUDE」となるが、先進安全装備は上級グレードと同じものが備わり、標準でApple CarPlay/Android Auto対応のモニター付オーディオも装着されているため、必要十分と言えるだろう。ただし、見た目に反して駆動方式は前輪駆動となるので、本格的なオフローダーが欲しいという人は上級グレードである「TRAILHAWK(387万円)」を選ぶしかないのでご注意を。

4)シトロエン C3(226万1000円〜)

 これぞ輸入車! と言わんばかりの個性的なデザインをもつシトロエンC3。ボディサイドに備わるエアバンプは、軽い接触からボディを守るプロテクション機能を持つとともに、唯一無二の個性を主張してくれるものだ。そんな圧倒的な個性を持ちながらも、じつは真面目なコンパクトカーとして高い実用性も兼ね備えており、国産の同クラスのコンパクトカーと比較しても勝るとも劣らない実力を持っている。

 また、クロスオーバーSUV風のルックスとなるC3 AIRCROSSも存在し、こちらも200万円台で狙うことができるというのも嬉しいポイント。C3、C3 AIRCROSSどちらも、現時点で存在するすべてのグレードが200万円台となっているのである。