ハビエル・アギーレ監督

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ハビエル・アギーレ現日本代表監督が、八百長に関与した人物として起訴される可能性が複数のメディアで報じられている。

アギーレ監督は、八百長疑惑が報じられている2010-11年シーズンのスペインリーグのレアル・サラゴサ最終節で、監督としてサラゴサを率いていた。

スペインの主要メディア「マルカ」は「有罪判決が確定した場合、最も大きな影響を受ける人物」としてアギーレ監督を挙げた。問題となっているレバンテ対サラゴサ戦の八百長に関わった対象の関係者は35名で、選手や当時のサラゴサ会長なども含まれる。

この件に関してはスペイン国内でも様々な意見が飛び交っていて、事件を報じたニュースに対し「アギーレはメキシコでも何度か疑惑を持たれた人物だから驚かないよ。それも複数のチームで」「イタリアがかつてユベントスの八百長に断固とした制裁を加えたように、スペインもそうするべき」という意見がある一方で、「当時の選手たちの罪を現在の所属クラブや代表チームが与えられるのはフェアじゃない。少なくともサラゴサというクラブだけを罰するべき」という意見も見られる。

「マルカ」は、八百長行為が認められた場合、「1年から4年の懲役、もしくは1年から6年の職務停止処分」が妥当だと予測している。裁判はこれから1〜2年にわたって行われるため、「ベテラン選手は引退するが、若手選手は脂の乗りきった大事な時期に職務停止という、キャリアを棒に振る悲惨なペナルティを受けることになる」としている。

なお、アギーレ監督に関しては「日本との契約が始まったばかりで先が長いだけに影響は大きいが、このままアギーレ氏がリタイアするには早すぎる」と報じている。