ミランの新監督にクラレンス・セードルフが就任することになった。まだ正式に新監督就任が発表されたわけではないが、セードルフは14日にブラジルで会見を開き、現役を引退してボタフォゴを去り、ミランの監督になることを明らかにしている。

ミランは15日にコッパ・イタリア5回戦でスペツィアと対戦するが、セードルフはサン・シーロでの試合に間に合わないだろう(指揮はマウロ・タソッティ暫定監督が執る)。

セードルフは会見で、「ボタフォゴとミランでクラブ・ワールドカップ(W杯)決勝を戦えたら素晴らしいだろうね! 一つの夢だ。でも、我々には夢を見る必要がある」と語った。

2012年にミランを退団し、ボタフォゴに移籍したセードルフ。会見ではまず、ボタフォゴについて触れた。会長らに感謝してから、ミランでの新たな生活に関する質問に答えている。

「22年の選手生活を終える。私はミランの監督になるよ。難しい決断だった。今夜はあまり眠れなかったよ。昨日、練習中に(アドリアーノ・)ガッリアーニから電話があった。僕にとっても驚きだったよ。難しい夜だった。自分の頭の中で映画のようなキャリアを振り返ったからだ。フラッシュバックのようにね。(シルヴィオ・)ベルルスコーニにノーとは言えなかった」

「私は子供のころから夢に見ていたことを手にしてきた。それ以上もね。今、私は新しいキャリアを始めようとしている。自分に多くを与えてくれたクラブと、多くを与えてくれた国で、新たな夢を追うんだ。このチャンスをすごく幸せに思っている。うれしいし、名誉に感じるし、モチベーションにあふれている。監督をしたいと思う者にとって、ビッグクラブを率いるのは夢なんだ」

セードルフはミランでかつてのチームメートたちと再会する。アッビアーティ、ボネーラ、ノチェリーノ、メクセスといった選手たちだ。

「それは助けになるだろう。私は常に自分がいるところで一所懸命やる。契約にサインすれば、常に100%を尽くすし、あのクラブは常に私のハートにあるんだ。私が最も長く過ごしたのがミランなんだよ。10年プレーしたんだ。このチームとの関係に特別な何かがあるのは普通のことだよ」